4年に一度、アジアの頂点を決めるアジア大会(中国・杭州)バドミントン競技は、10月6日、個人戦準決勝が行なわれた。ここでは日本選手の試合後のコメントを紹介する。
渡辺勇大&東野有紗
混合ダブルス準決勝、馮彦哲/黄東萍(中国)に2-1で勝利
――試合を振り返って
東野 第2ゲーム終盤までリードされる展開で、すごくきつかったんですけど、 「ここで1点取れば、流れも絶対こっちに来る」と二人で話し合って「我慢ゲームをしようね」と。そういうふうに言い合えたのがすごくよかったかなと思います。
渡辺 1ゲーム目、相手に思いきり打たれる展開が多くて、 攻撃の形をつくれなかったので、2ゲーム目は相手を焦らせるためにも、二人で少し前に詰めてという展開をつくれた。それで相手が焦ってくれたのがわかったので、 相手がきつそうにしているのがすごくわかりましたし、あとは“我慢ゲーム”をするだけだと。こちらもきつかったですけど、それ以上にタフなゲームを想定してきたので、気持ちで負けないようにと常に思っていました。
――第2ゲーム、先にマッチポイントを握られる展開だった
渡辺 きつかったんですけど、相手もきつかったはずなので。そこは正直、作戦とかというよりも、気持ちで負けないっていうところ。しっかり集中して、 相手にプレッシャーかけていくというのがうまくいったと思っています。
――相手のネットインも多く、苦しんだのでは
東野 相手のサーブレシーブがめちゃくちゃ早くて、びっくりするくらい早かった。 待ってても絶対取れないと思ったから、 二人で話し合ってお互いに張るサイドを決めて。その話し合いが相手にもプレッシャーになると思うし、その話し合いがすごくよかったかなと思います。
――日本勢としてこの種目では、アジア大会で史上初の決勝進出
渡辺 僕らがめざしてるのはもう一つ上。そこだけめざしてやってきましたし、いい準備ができてるというのは、結果に表れていると思うので、明日もまずは楽しんでプレーしたいですね。
――その明日に向けて意気込みを
東野 勇大くんが言ったように、楽しんで自分たちのプレーをしっかりできれば、いいゲームづくりができると思いますし、勝ちにもつながると思うので、明日もしっかり話し合って、楽しんでゲームしたいです。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Badmintonphoto