4年に一度、アジアの頂点を決めるアジア大会(中国・杭州)バドミントン競技は、10月5日、個人戦準々決勝が行なわれた。ここでは日本選手の試合後のコメントを紹介する。
福島由紀&廣田彩花
女子ダブルス準々決勝、鄭雨/張殊賢に2-1で勝利
――試合を振り返って
福島 ファイナルゲーム、最後負け試合だったかもしれないですけど…正直、自分自身でもまた負けるのかと思った場面もあったんですけど、自分自身に「いや、まだまだいける」と言い聞かせて、自分を奮い立たせて戦えたかなと思います。
――ファイナルゲーム前半、相手のペースになりかけたところでよく踏みとどまった。一気に流れをもっていかせなかった要因は
廣田 相手はラリーで我慢しながら攻めてきていましたが、それをしっかりレシーブでねばれていた。決められたとしても、しっかりねばることはできていたので、相手も単発で決められないぶん、波に乗れなかったのかなと思います。自分たちは しっかりねばっていこうとお互いに認識していたので、そこがよかったかなと。
――気持ち的に折れることはなかった?
福島 いや、折れかけました。ファイナルゲームの前半もそうですが、2ゲーム目の追いつきかけて追いつけない場面も、1点がすごく遠くて。もちろん、諦めるという気持ちはなかったですが、勝ちたい気持ちが強すぎて、ちょっと硬くなってしまったり、力が入ってる部分が大きかったので、 とにかくラケットを振っていこうと思って、もう、ひたすら振りました。
――さすがフクヒロという試合内容だった
福島 試合時間が119分だったと聞いて、自分の最高記録だなと(笑)。今までの最高が1時間57分だったので、2分更新しました。
――これでメダルを確定させた
廣田 メダルというより、まずはこの試合に勝ててよかったなという気持ちが大きいです。やっぱり3連敗していた相手だったので、気持ちで負けたくないと思っていて、この試合に勝ててよかった。
福島 本当にそうですね。まず1回は勝ちたいと思っていたので。それが今日でよかったなと思うのと、 ほかの日本選手たちが勝ち上がってたので、最後に負けるのは悔しいな、 自分たちも続いていきたいなという気持ちはあったので、流れをつなげられてよかったです。
――明日の準決勝は韓国の李紹希(イ・ソヒ)/ペク・ハナと対戦
廣田 明日対戦する韓国ペアもすごく攻撃力もありますし、レシーブも固いので、今日みたいにしっかり我慢して1点を積み重ねていくしかない。 また、しっかり準備していきたいなと思ってます。
福島 明日は多分、私たち二人とも疲れていると思うんですけど、そういうのは言い訳にせず、しっかり足を動かして、 勝っても負けても、ねばってねばって、二人らしいプレーをしたいなと思います。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Badmintonphoto