4年に一度、アジアの頂点を決めるアジア大会(中国・杭州)バドミントン競技は、9月30日に男子団体戦の準決勝が行なわれた。ここでは、中国戦に出場した日本選手たちのコメントを紹介する。
西本拳太
第1試合:第1シングルスの西本は石宇奇に2-1で勝利
――1ゲーム目を振り返って
最初は相手の球を取れるなと感じて守ろうと思ったんですけど、僕の動きがちょっと遅かったし、相手も1ゲーム目だから元気で、動きが速かった。出だし自体は悪くなかったのですが、途中、彼の球を怖がってしまうところがありました。それが試合の途中から取れるようになったところはよかったですけど、やっぱり、彼はすごくいい球を打つので、あれは真似したいです。
――第2ゲームからは、柔らかいスマッシュレシーブが目立った
守備でも打たれるのではなく、打たせてカウンターというイメージでプレーできていました。そういう意味では 奈良岡(功大)選手や桃田(賢斗)選手の試合を見て、ちょっと勉強して、頭には入れてやりました。2ゲーム目はうまくいったかなと思いますが、やっぱり相手も開き直ってきますし、勝利が近づくと、僕も先を見てしまうところがあって難しかった。何とか勝ててよかったです。
――普段は打って勝つスタイル。あまり見ないスタイルで勝てた
まあ、上出来かなと思います。いい意味で経験値を上げて、また試合を積み重ねて、さらに強くなって、来年の夏にすべてをかけたいです。
――試合の中で違うパターンが出せている
相手に対応できていますけど、やっぱり気力。体がきつくても気持ちのスタミナがあれば戦えますけど、いくら体力があっても気持ちがなければ超えられない。気持ちのスタミナを切らさないように、蓄えるところは蓄えて。日常生活を含めてオンとオフの切り替えをしっかりして、これからも準備していきたいです。
――今日は第1シングルスの起用
奈良岡が出ればよかったと言われるのも嫌ですし、結果で見返すしかないと思うので。今日、午前中にテレビをつけたらオンタイムで女子の試合をやっていて、大堀(彩)選手のああいう(堂々と挑む)プレーを見て、インタビューもバスの中で見ました。彼女も同じような気持ちで戦っていたし、シダマツペア(志田千陽/松山奈未)も(山口)茜ちゃんがいないからどうこうなんて関係なく頑張っているなと思ったので、そういうことを感じて試合に入れたことも、僕にとってはよかったと思います。
取材・構成/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO