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【アジア大会2023】「自分たちのパフォーマンスを出し切れば勝負ができる、勝てるという自信になった」(志田千陽)<3日目・選手コメント-2>

4年に一度、アジアの頂点を決めるアジア大会(中国・杭州)バドミントン競技は、9月30日に女子団体戦の準決勝を行なわれた。ここでは、中国戦に出場した日本選手たちのコメントを紹介する。

志田千陽(左)/松山奈未

第2試合:第1ダブルスの志田/松山は、陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)に2-1で勝利

――本当に勝ちたかった相手に大激戦で勝利

志田 乗り越えられなかった壁だったので、まず乗り越えられたことがよかったです。うれしいです!

松山 本当に、超えたくて超えたくて仕方なかったので、この団体戦で勝てたことは、これからの自分たちのプラスになるなと思います。

――前で止めるプレーや低いレシーブで形勢逆転をねらうプレーが多かった

志田 相手より高い打点で落とさないと。下からいっちゃうとすぐにやられてしまうので、相手よりも動きを出すところを意識しました。本当に松山がどんどん前にいって、球もつくってくれたので、自分は打つだけだったり、相手にプレッシャーをかけられたりしたので、助かりました。

松山 前に出ようという意識もありましたが、ストレート(返球で)勝負にいけと言われていた結果です。結構、前に出られたのかなと思います。全部が全部よかったわけではないですけど、レシーブからもうまく入れたからよかったのかなと思います。

――志田選手は前衛でネット前に落とすプレーもよかった

志田 相手のドライブが速かったので、そこは松山に任せながらでした。陳選手が溜めて(遠くへ打つと見せかけて)前に落とす球を絶対にどこかで打ってくると思っていたので、そこでチャンスをつくるまでは、取れるところだけを取って無理しないということを徹底しました。

――前衛の陳選手を後ろに回す作戦は、世界選手権と同じ?

志田 そうですね。でも、途中からは賈選手がちょっと疲れているかなと思ったので、彼女のラウンド側に集めてみたりもしました。そこは、話し合ってというわけではなく、互いが(状況判断で)わかり合ってできていたので、よかったと思います。

――緊張感のある戦いの中でも、冷静だった

志田 今までは風のある会場での対戦が多くて、風で対応できない部分も結構多かったのですが、風のない体育館だと分かっていたので、そこでどれだけできるかは、ちょっと楽しみにしていました。しっかり冷静にプレーできたので、ちょっと環境にも感謝かなと思います。

――山口選手がオーダーから抜ける状況での戦い。山口選手と会話は?

松山 朝、起きて「行ってきます」と言って、グータッチしてきました。

志田 「がんばれー、見とくわー」って言っていました(笑)。

――乗り越えたかった壁を乗り越えたことは、今後どのように影響しそう?

志田 自分たちのパフォーマンスをずっと出し切るのは難しいところではありますが、こうやって出し切れば勝負ができる、勝てるという自信にはなりました。今までうまくいかない時もありましたけど、今日は、練習してきたことがお互いにすごく出せていましたし、やってきたことが間違っていなかったという自信にもつながる。これから よかった点と反省点をしっかり分析できれば、この先につながるかなと思います。

取材・構成/平野貴也

写真/BADMINTONPHOTO

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