4年に一度、アジアの頂点を決めるアジア大会（中国・杭州）のバドミントン競技が、9月28日に開幕。大会2日目の29日は男女の団体戦が行なわれ、日本女子が準々決勝・台湾戦に臨んだ。ここでは、第2試合を終えた女子ダブルスの志田千陽／松山奈未のコメントを紹介する。
志田千陽（左）／松山奈未
第2試合：女子ダブルスに登場した志田／松山が、李佳馨／林琬清に2-0で勝利
――第1試合の山口茜選手が負傷棄権。どのような気持ちで試合に入ったか
志田 最初は「（第1シングルスが）やめるかもしれない」と他の選手が話していて、ケガで棄権だとわかったときは、大丈夫なのかと思ったり、この後、自分たちが負けてしまったらどうしようとか、少なからず考えてしまいました。普通に（出番が）回ってきても緊張すると思っていましたし、その上、（山口の）ケガのトラブルもあり、ちょっと動揺する部分はありました。でも、やるべきことは変わらない、練習してきたことをしっかり出していこう、まずは声を出して足を動かそうと、本当にシンプルなことをしっかりやろうと思ってコートに入り、それがうまくできたと思います。
松山 本当に心配で、どうしようという気持ちがアップの時にはありました。茜さんのためにも勝たないと意味がないという気持ちで、しっかりと切り替えて試合に入れましたし、内容もすごくいい試合ができた。今日はそれがよかったと思います。最初から打つ球、止める球を使って、全部ガンガン打っていくようなことはせずにできました。相手はドライブやレシーブが強いので、打ち過ぎても体力を削られるだけ。緩急が必要なのはわかっていたし、最初からうまくできたと思います。
――会場の雰囲気は？
志田 やりやすい方だと思います。（観客の）声でシャトルの音が聞こえなくなる時はありますが、風は特に感じず、やりやすい体育館だと思っています。
――準決勝に勝ち進めば、中国と対戦する可能性が高い
松山 アウェーの雰囲気は、そんなに気にせずにやれる方だと思っていますが、中国には個人戦でもずっと負けています。団体戦ならではの力、みんなの力を借りて、チームみんなで勝ちたいです。
取材・構成／平野貴也
写真／BADMINTONPHOTO