9月28日にアジアの頂点を極める杭州アジア大会(中国)が開幕した。開催期間の前半に団体戦、後半に個人戦が行なわれる大会の初日は、男女の各団体戦を実施。トーナメント方式で行なわれる団体戦の1回戦に登場した日本男子は、シンガポールと対戦。日本が3-0で勝利し、ベスト8進出を決めた。ここでは、試合に出場した選手たちのコメントを紹介する。
西本拳太
男子シングルス:第1シングルスに出場した西本がロー・ケンイゥに2-1で勝利
――第1シングルスで登場し、日本の最初の勝利を獲得
試合の入りはよくなかったですけど、日本の中で自分がトップバッターだったので、しっかり勝ってチームに勢いをつけられたんじゃないかなと思います。
――ランキング通りなら第1シングルスは奈良岡選手。初戦で任されたことについては?
“捨てシン”だと思われたくなかったし、それは結果で示すしかないと思っていました。勝ててよかったです。
――序盤はロー・ケンイゥ選手の勢いに押された印象
相手の動きがすごく速いと最初は感じました。ヘアピンの質もすごくよかったし、これはヤバイなと思いながらも、ちょっと長めに球を出したり、前に速く動いたりというのを繰り返して、突破口を見つけられました。
あとは、朴柱奉(パク・ジュボン)ヘッドコーチと中西(洋介)コーチのアドバイスもあって、ネット際でミスを恐れず勝負できたことがよかったと思います。でも、欲を言うなら、第1ゲームは追いついたところから抜け出せれば、もう一段階上のレベル(の選手)になれるのかなと感じています。
――ファイナルゲームの序盤でリードできたのが大きかった
そうですね、そこが勝負だったと思います。6-1くらいにできたので。相手の動きが速いので、とりあえず相手より上で取って、自分から攻撃をして、レシーブばかりにならないように気をつけていました。
――日本は前回のアジア大会で銅メダルを獲得
日本にも絶対に優勝のチャンスはあると思う。コートの中でも外でも、みんなでしっかり一丸となって、優勝をめざしてやっていきたいです。自分がどこで起用されることになっても、気持ちと体の準備をしっかりして臨みたいです。
取材・構成/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO