9月16日から18日まで開催された第42回全日本ジュニア選手権(愛知・ウィングアリーナ刈谷)は、大会最終日の18日に各種目の準決勝、決勝戦が行なわれた。ここでは、中学2年生以下のみが参加するジュニア新人の部(シングルス)の男女ダイジェストをお伝えする。
【男子ダイジェスト】
前日までの準々決勝を終えて、準決勝へと駒を進めたのは山口晃央(埼玉栄中)、田阪春馬(国分寺中)、萩原駿希(埼玉栄中/上写真)、松本眞優(埼玉栄中)の4名。準決勝では、8月の全国中学校大会の男子シングルスで3位入賞の山口が田阪を2−1で下せば、荻原と松本の同校対決は、ファイナルゲームの末に萩原が18本で勝利した。
山口(上写真)vs萩原の同校対決となった決勝戦。手の内を知る者同士の対戦は、「山口はボディまわりに強いので、上げさせてサイドにスマッシュを打つ展開をつくった」と、萩原が実績で上回る山口に対して有利に展開する。その結果、第1ゲームを14本で制した萩原が、第2ゲームに入ってもリードを広げる展開を続けて16本。ライバル対決を制して頂点に立った。
【優勝者コメント】
優勝
萩原駿希
埼玉栄中
(2年/埼玉)
山口には関東大会で負けていたので、今回は勝ってやろうという気持ちで挑めた。勝てたのでよかったし、うれしいです。(ベスト4に3人入った栄のメンバーとは)普段は仲がいいですけどプレーになればライバル意識は強い。来年は全中で優勝したいです。
【結果(18日)】
▼準決勝
山口晃央(埼玉栄中)②〔21−10、19−21、21−17〕1●田阪春馬(国分寺中)
萩原駿希(埼玉栄中)②〔24−22、19−21、21−18〕1●松本眞優(埼玉栄中)
▼決勝
萩原駿希②〔21−14、21−16〕0●山口晃央
準優勝
山口晃央
埼玉栄中
(2年/埼玉)
3位
松本眞優
埼玉栄中
(2年/埼玉)
3位
田阪春馬
国分寺中
(2年/香川)
【女子ダイジェスト】
女子準決勝のカードは、上野優寿(ふたば未来学園中)対渡邉柚乃(倉敷第一中/上写真)と中沢莉子(小山第二中)対小林佳依(青森山田中)。この準決勝2試合の結果、渡邉と小林がそれぞれファイナルゲームの接戦を制して、決勝進出を果たした。
決勝戦は第1ゲームから接戦となった。20オールの競り合いのなか、抜け出したのは渡邉だ。「強気で絶対に勝つという気持ちでやれた」(渡邉)と23オールから抜け出して先制に成功。これで勢いづいた渡邉は、ネット前で多彩なショットを繰り出す小林(上写真)に苦しみながらもリードを広げて、第2ゲームを21−14で勝利。「本当にうれしいという気持ちしかない」とタイトル獲得の喜びをかみしめた。
【優勝者コメント】
優勝
渡邉柚乃
倉敷第一中
(2年/岡山)
今大会の目標が優勝でした。頑張れば、自信を持っていけば達成できると思っていました。決勝は相手に上でさわらせないように、少し速い球をいれて崩すなどができたと思います。今後は全中で優勝することが目標です。
【結果(18日)】
▼準決勝
渡邉柚乃(倉敷第一中)②〔9−21、24−22、21−13〕1●上野優寿(ふたば未来学園中)
小林佳依(青森山田中)②〔14−21、21−14、21−18〕1●中沢莉子(小山第二中)
▼決勝
渡邉柚乃②〔25−23、21−14〕0●小林佳依
準優勝
小林佳依
青森山田中
(2年/青森)
3位
上野優寿
ふたば未来学園中
(2年/福島)
3位
中沢莉子
小山第二中
(2年/栃木)
取材・文/吉井信行
写真/井出秀人