9月15日に開催されたBWFワールドツアー・香港オープン(九龍/Super500)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ベスト4進出をかけた争いの中、日本勢は女子シングルスの山口茜、男子シングルスの西本拳太、そして混合ダブルスの緑川大輝/齋藤夏が準々決勝を突破している。
5種目で準々決勝に勝ち進んだ日本勢。その中でしっかり勝ち上がったのは女子シングルスの山口(上写真)。ベテランのベイウェン・ツァン(アメリカ)との勝負に挑んだ山口は、第1ゲーム10オールから抜け出し21-13で奪うと、第2ゲームも中盤以降にリードを広げて21-15で勝利。中国OP(Super1000)に続き、準決勝へと駒を進めた。
混合ダブルスは緑川大輝/齋藤夏(上写真・手前)がドイツのラムスフス/ロハウと対戦。昨年の世界選手権で銅メダルを獲得しているペアに対し、緑川/齋藤は第1ゲーム12-11から連続得点などで18-13。ここから追いつかれて18オールとなったが、終盤の競り合いを22-20で制して第2ゲームに進む。すると、その第2ゲームは5連続ポイントなどで点差を広げた緑川/齋藤がペースを掌握。21-13で勝利を飾り、ベスト4進出を決めた。
男子シングルスは、西本(上写真)がデンマークのラスムス・ゲンケと対戦。第1ゲームを西本が21-16で制して第2ゲームに入ると、2-8と西本がリードされた場面で相手選手がキケン。西本がベスト4進出を果たした。
2ペアが勝ち残っていた女子ダブルスは、松本麻佑/永原和可那、櫻本絢子/宮浦玲奈がどちらも敗戦。松本/永原はタイの姉妹ペアに第1ゲームを先制したものの、その後に逆転を許して準々決勝を突破できず。櫻本/宮浦もデンマークペアに0-2のストレート負けを喫してベスト4進出を逃している。男子ダブルスの竹内義憲/松居圭一郎は、インドネシアのセティアワン/アッサンに第1ゲーム20-22と競り合いながら、第2ゲームも落として準決勝進出はならなかった。
15日の結果、16日(準決勝)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準々決勝(9月15日)
ジョナタン・クリスティ(インドネシア)②〔21−19、21−18〕0●李佳豪(台湾)47分
ン・ツェヨン(マレーシア)②〔21−18、21−12〕0●マグナス・ヨハンセン(デンマーク)46分
西本拳太②〔21−16、2−8、キケン〕0●ラスムス・ゲンケ(デンマーク)27分
アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)②〔21−12、21−16〕0●蘇力揚(台湾)38分
▼準決勝(9月16日)
西本拳太 – アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)
ジョナタン・クリスティ(インドネシア) − ン・ツェヨン(マレーシア)
【女子シングルス】
▼準々決勝(9月15日)
山口茜②〔21−13、21−15〕0●ベイウェン・ツァン(アメリカ)33分
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)②〔21−9、21−18〕0●キャロリーナ・マリーン(スペイン)39分
ゴー・ジンウェイ(マレーシア)②〔12−21、21−17、21−18〕1韓悦(中国)●52分
張藝曼(中国)②〔21−17、21−17〕0●王祉怡(中国)47分
▼準決勝(9月16日)
山口茜 – グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
ゴー・ジンウェイ(マレーシア) − 張藝曼(中国)
【男子ダブルス】
▼準々決勝(9月15日)
アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔21−13、21−17〕0●李芳至/李芳任(台湾)35分
セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔22−20、21−16〕0●竹内義憲/松居圭一郎38分
カルナンド/マーティン(インドネシア)②〔18−21、21−15、21−14〕1●ラムスフス/ザイデル(ドイツ)63分
王齊麟/李洋(台湾)②〔21−19、21−18〕0●ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア)45分
▼準決勝(9月16日)
アストルップ/ラスムセン(デンマーク) − セティアワン/アッサン(インドネシア)
王齊麟/李洋(台湾) − カルナンド/マーティン(インドネシア)
【女子ダブルス】
▼準々決勝(9月15日)
ヌンタカン/ベンヤパ(タイ)②〔17−21、25−23、21−14〕1●松本麻佑/永原和可那62分
ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)②〔15−21、21−14、21−19〕1●タン/ティナー(マレーシア)66分
トゥーグセン/フォウガード(デンマーク)②〔21−19、21−18〕0●櫻本絢子/宮浦玲奈49分
ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)②〔21−15、21−13〕0●李汶妹/劉玄炫(中国)42分
▼準決勝(9月16日)
ヌンタカン/ベンヤパ(タイ) − タン/ティナー(マレーシア)
ラハユ/ラマダンティ(インドネシア) − トゥーグセン/フォウガード(デンマーク)
【混合ダブルス】
▼準々決勝(9月15日)
郭新娃/魏雅欣(中国)②〔21−12、22−20〕0●ヒー/タン(シンガポール)40分
緑川大輝/齋藤夏②〔22−20、21−13〕0●ラムスフス/ロハウ(ドイツ)52分
ゴーSH/ライSJ(マレーシア)②〔21−10、21−18〕0●リバルディ/メンタリ(インドネシア)33分
鄧俊文/謝影雪(香港②〔19−21、21−9、21−11〕1●ジケル/デリュウィ(フランス)65分
▼準決勝(9月16日)
ゴーSH/ライSJ(マレーシア) − 鄧俊文/謝影雪(香港)
緑川大輝/齋藤夏 – 郭新娃/魏雅欣(中国)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO