9月9日に開催されたBWFワールドツアー・中国オープン（常州／Super1000）5日目は、各種目準決勝が行なわれた。日本勢は女子シングルス、女子ダブルス、そして男子ダブルスの3種目が決勝進出をかけてライバルたちとの試合に臨んだ。
女子シングルスの山口茜（上写真）は、中国の陳雨菲（チェン・ユーフェイ）と激突。第1ゲームは山口が11-6とリードしたものの、中盤に逆転を許して15-19。ここから山口が巻き返して19オールまで追いついたが、最後は陳雨菲が2連続ポイントを奪って先制を許した。
第2ゲームは、序盤に山口が9連続得点を奪ってペースを掌握。そのまま21-15で制してファイナルゲームに突入すると、再びポイントの奪い合いに。12-14から山口が4連続得点で逆転すると、リードを保ったまま振り切り21-17で勝利。山口がライバル対決を制し、決勝の切符を手にした。
男子ダブルスは、保木卓朗（上写真・左）／小林優吾が地元中国の王昶（ワン・チャン）／梁偉鏗（リャン・ウェイカン）と対戦。第1ゲームを16 -21で落とした保木／小林だったが、第2ゲームは17-20の劣勢の場面から5連続ポイントで逆転に成功。1-1のイーブンに持ち込んだ。そのファイナルゲームは、点差も離れず白熱した戦いに。終盤まで競り合いが続くと、最後は20オールから中国ペアが2連取して勝利。保木／小林は惜しくも逆転はならず、ベスト4で大会を終えた。
2ペアが準決勝に進出した女子ダブルスは、志田千陽（上写真・手前）／松山奈未が世界女王ペアの陳清晨（チェン・チンチェン）／賈一凡（ジャ・イーファン／中国）から第1ゲームを奪ったものの、その後は相手に15本、16本に抑えられ逆転負け。櫻本絢子／宮浦玲奈は、韓国の李紹希／ペク・ハナに第1ゲームこそ18-21まで迫ったが、第2ゲームは10-11から連続失点で大きく点差を広げられ14-21。どちらのペアも決勝進出はならなかったが、Super1000の大会でベスト4の成績を残した。
8日の結果、9日（準決勝）の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝（9月9日）
ビクター・アクセルセン（デンマーク）②〔21−17、21−14〕０●ジョナタン・クリスティ（インドネシア）48分
陸光祖（中国）②〔21−13、21−14〕０●石宇奇（中国）41分
▼決勝（9月10日）
ビクター・アクセルセン（デンマーク） − 陸光祖（中国）
【女子シングルス】
▼準決勝（9月9日）
アン・セヨン（韓国）②〔21−18、21−14〕０●戴資穎（台湾）48分
山口茜②〔19−21、21−15、21−17〕１●陳雨菲（中国）65分
▼決勝（9月10日）
山口茜 – アン・セヨン（韓国）
【男子ダブルス】
▼準決勝（9月9日）
王昶／梁偉鏗（中国）②〔21−16、20−22、22−20〕１●保木卓朗／小林優吾67分
A・チア／ソーWY（マレーシア）②〔21−18、21−17〕０●徐承宰／カン・ミンヒュク（韓国）41分
▼決勝（9月10日）
王昶／梁偉鏗（中国） − A・チア／ソーWY（マレーシア）
【女子ダブルス】
▼準決勝（9月9日）
陳清晨／賈一凡（中国）②〔20−22、21−15、21−16〕１●志田千陽／松山奈未73分
李紹希／ペク・ハナ（韓国）②〔21−18、21−14〕０●櫻本絢子／宮浦玲奈43分
▼決勝（9月10日）
陳清晨／賈一凡（中国） − 李紹希／ペク・ハナ（韓国）
【混合ダブルス】
▼準決勝（9月9日）
徐承宰／蔡侑玎（韓国）②〔21−19、21−11〕０●タンKM／ライPJ（マレーシア）34分
ジケル／デリュウィ（フランス）②〔21−16、21−13〕０●チェンTJ／トーEW（マレーシア）38分
▼決勝（9月10日）
徐承宰／蔡侑玎（韓国） − ジケル／デリュウィ（フランス）
文／バドミントン・マガジン編集部
写真／BADMINTONPHOTO
