8月27日に開催されたBWF世界選手権2023(デンマーク・コペンハーゲン)最終日は、各種目の決勝戦が行なわれた。ここでは、初優勝ををめざして戦った奈良岡功大の試合後のコメントを紹介する。
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奈良岡功大
男子シングルス:決勝戦はクンラビット・ビティサラン(タイ)に1-2で敗戦。銀メダルを獲得!
――準優勝という結果について
去年は2回戦負け。銀メダルを取れると思っていなかったので、すごくうれしいです。金メダルが欲しくて、欲が出てしまったけど、次は欲を出さずにいこうかなと思います。
――表彰台の上はどんな気持ちだったか
銀メダル、やったー! という気持ちでしたが、やっぱり“金メダル欲しいな”とか思いながら立っていました。
――世界の頂点に届きそうだという手応えは?
今回は(世界ランク1位の)アクセルセン選手が負けたのでよくわからない部分もありますが、石宇奇(シー・ユーチー)選手、(アンダース)アントンセン選手など強い選手と戦って、しっかり連続で勝てたので、順調に成長できているかなと思います。
――どんなイメージで試合に入ったか?
本当は早めに(ネット前に)切っていこうと思っていましたが、今日は意外にシャトルが飛ばなくて、決まらないと思いました。そこから作戦を変えてラリーをする展開にして、第1ゲームは勝つことができたのでよかったです。
――長いラリーが多く、ブーイングも起きた
ブーイングをされたので“なんでだよ”と思いながらやっていました。敵しかいなくなってましたね(苦笑)。
――第2ゲームの勝負のポイントは?
わからないです。どっちが取ってもおかしくないゲームだったので、仕方がない。基本的にはよかったかなと思いますが、(大会前に)ケガをして、あまり練習をできていなかったので、体力的な差が出てしまったかなと思います。
――1時間49分の激闘。第2ゲームを取っていればという試合
昨日(準決勝)の試合で左足を痛めていて、かばいながらプレーしていました。キツかったです。痛くなかったら、“あのクロスのスマッシュ入ったかな”などを思いながらやっていました。
――2ゲーム目は、ファイナルゲームも考えていたか
思っていました。このペースだったらいけると思っていたら、ファイナルゲームに(相手が)急に速くなってきたので、あれ? って。びっくりしました。2ゲーム目はゆっくりだったので、“ゆっくりじゃないのか”と。こっちは、スピードを上げようにも上げられず、押されてしまいました。スマッシュもカット気味じゃなくて、ボディに当てる感じできたので。
――大会を通じての収穫は?
2-0で勝ち上がれたところは、すごく成長できたかなと思います。(2-1の勝利が続くと)次の大会に影響が出ると思っていますが、これくらいならいけるのかなと。あとは、試合をやるにつれて自分がよくなっている、試合が練習みたいな感じになっています。
――今後に向けて
次は中国オープン、香港オープンがあります。疲労を取って、しっかり調整をして、ケガをしないようにやっていきたいと思っています。レベルの高い大会で、しっかりとベスト8、ベスト4、決勝にいけるように頑張りたいと思います。
取材・構成・写真/平野貴也