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【世界選手権2023】「最初のゲームを取りきれず、押しきられてしまった」(山口)<6日目/選手コメント-2>

8月26日に開催されたBWF世界選手権2023(デンマーク・コペンハーゲン)6日目は、各種目の準決勝が行なわれた。ここでは、決勝進出をめざして戦った日本代表選手の試合後のコメントを紹介する。

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山口茜

女子シングルス:準決勝はキャロリーナ・マリーン(スペイン)に0-2で敗戦。銅メダルを獲得

――試合を終えて

負けてしまったので悔しさもありますが、今の状態では、それなりにいいプレーが出せたかなと思っています。今日の試合も悪くはなかったと思いますけど、最初のゲームを取りきれず、押しきられてしまったかなと思います。

1ゲーム目、自分がリードしたところで、“落ち着こう、落ち着こう”と思って、それまでスピードでしっかり勝負できていたところが、自分のスピードが落ちてしまって、主導権を握られて相手に勢いがある展開になってしまいました。

――マリーン選手が早めに前に落としてきた

1ゲーム目は、自分の方から飛びやすいエンド。後ろを思い切って使えない中でも、うまくやれていたところがあったけど、取りきれなかったです。2ゲーム目は、後ろを使いやすい風向きのエンド。守りから工夫したり、後ろを使うことができたらよかったのですが、自分のスピードも一緒に落ちてしまい、押しきれられてしまった。

――スピードが落ちてしまった

1ゲーム目の18−14からもそうですし、2ゲーム目も入りから焦らないようにと考えていたのですが、そこでプレー自体もゆっくりになってしまいました。体力的な問題ではなく、考え方の問題。本当は、大きな展開を速いスピードでやりたかったんですけど。

――第1ゲームはゲームポイントを先に握ってから逆転された

1ゲーム目の最後は、相手が押せ押せという感じでした。自分も引かないように打ち込んでいくことはできたと思っています。1ゲーム目は、どちらかといえばあまり得意じゃないエンドだと思っていたので、取られたら取られたで、という気持ちではありました。

――2ゲームの途中からはコントロールミスが増えた

2ゲーム目のインターバル明けから、もう1回スピード上げて、ネット前で先手を取るプレースタイルにして、2、3本連続で取れました。でも、相手もそれをわかって前に詰めてきた。そこで自分が後ろ(のスペース)を使いたかったのですが、ネット前を使ってスピードを上げている中で変化をする難しさを感じました。

結局、自分がスピードを上げた時には、やっぱりコントロールが難しくなる。簡単に点数が欲しいと思ったわけではないですけど、相手が詰めてくるプレッシャーがあったり、マリーン選手は飛びやすいエンドでも攻撃が速くなったりしているので、あまり綺麗な形で打たせたくないと思うところで、ちょっと球が低くなってしまい、伸びすぎたのは多かったかなと思います。

――3連覇はできなかったが、3大会連続のメダル獲得

そこ(3連覇ができなかったこと)に対しての悔しさは、全然湧いてこないです。今回は(メダル獲得が)最低条件みたいなところもあったと思うので、とりあえず、メダルが取れてよかったと思います。

――これからも大きな大会が続く

今回はプレーとしては結構いいものが出せたのかなと思います。そこは、こういうやり方も忘れないようにして、いろいろな戦い方でやっていけたらと思います。

取材・構成・写真/平野貴也

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