8月22日に開催されたBWF世界選手権2023(デンマーク・コペンハーゲン)2日目は、各種目残りの1、2回戦が行なわれた。ここでは、1回戦を戦った日本代表選手の試合後のコメントを紹介する。
世界選手権の
ニュース・選手コメントはこちら
奥原希望
女子シングルス:2回戦はプサルラ・V.シンドゥ(インド)に2-0で勝利!
――(ライバルに勝って)すごくうれしかったのでは?
うーん、難しいですね。喜びきれないというか。やっぱり、相手もフル(の状態)じゃない。これまで世界選手権の決勝で戦ってきた相手ですが、どういう試合展開になるのか、私も予想が全然できませんでした。どちらもコンディションがフルではないのはわかっていましたが、その中でどこまで我慢できるかが、今日のポイントだったと思います。我慢しきれたのはよかったですけど、エンドが変わった時の連続失点など、もったいないところがあった。そこは気を引き締めたいです。
――1ゲーム目は、相手のバックアウトが多くあった
多分、相手が風のことを把握しておらず、コンディションが整っていないからこそコントロールが難しかったと思います。アウトを誘うことは難しいので、私が誘ったわけではありませんが、エラーを誘えたという部分はあるかなと思います。
――昨日は、長いラリーが続いたらパフォーマンスが落ちると言っていた
昨日よりも我慢しきれたし、ラリーもしっかりと集中力を切らさずにプレーできたところは、昨日よりも成長した部分だなと思っています。
――第2ゲームで0-9とリードを奪われた
本来だったら第3ゲームに備えながら開き直ってやりますが、今の私は3ゲーム目を戦う自信がなかったので(苦笑)。もう、何とかして追いつきたい気持ち。欲が出過ぎてしまうと難しくなるので、色々と葛藤しました。
――リードされた理由は?
いろんな種類の我慢がありますけど、こちらが飛ぶ(エンド)という意識の中で、どう我慢していくかが難しい。(ロブやクリアーなど)後ろの球を使いにくい中で、どう後ろの球を使うか。いろんな配球を考えて判断するところで、思考が追いつかず、ぼんやりしたままラリーを展開した部分がありました。
――シンドゥ選手と戦えたことについては?
私の中で(五輪レースの)スタートラインになるだろうと思っていたこの大会で、プサルラ選手と戦えた。私自身も勢いづく試合になったと思っています。この後、同世代のラチャノック(・インタノン)が勝ったので、もう一度、同世代の選手との戦い。彼女の方がコンディションは多分いいと思いますけど、彼女も色々あって、まだ完全な状態ではないと思います。お互いに精いっぱい、いい試合ができたらと思っています。
――赤のユニフォームを選んだ理由は?
本当はベスト4以降で着るユニフォームですけど、相手が黒のユニフォームで色が被ってしまったので。その時は、これを使うことになっていて。私が一番最初に着たので、なんか負けられないなっていう、地味なプレッシャーは自分の中でありました(笑)。シード選手とか日本の選手のためにも、なんか嫌な流れをつくりたくないなというのがちらついていたので、ちょっとホッとしています。
取材・構成/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO