【北海道インターハイ2023】須藤&山北奈が選抜のリベンジ果たして戴冠!〈女子ダブルス〉

バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が、8月17日に北海道札幌市で開幕した。大会最終日の21日は、個人戦ダブルスとシングルスの準決勝・決勝が実施され、男女とも各種目のチャンピオンが決まった。ここでは、女子ダブルスのダイジェストをお伝えする。

【女子ダイジェスト】

選抜決勝で敗れた相手を下し、頂点を極めた須藤海妃(左)/山北奈緖

準決勝2試合のうち、先に決勝進出を決めたのは清瀬璃子/平本梨々菜(青森山田・青森)だった。勢いよく向かってくる武末藍/牧野美優(日章学園・宮崎)に対し、清瀬が精度の高い制球力でラリーをつくり、平本が強打で得点。相手ペアのねばりをかわし、11本オールで快勝した。

また、準決勝のもう一試合では須藤海妃/山北奈緖が(ふたば未来学園・福島)、原菜那子/玉木亜弥(四天王寺・大阪)を13本、14本に抑えて勝利。我慢比べのラリーが少なくなかったが、山北の豪快なスマッシュや、須藤のネット前へ巧みに沈める配球が奏功。原/玉木のミスを誘発し、終始、主導権を握って離さず決勝へ駒を進めた。

惜しくも準優勝となったが、清瀬璃子(右)/平本梨々菜のハイレベルなペアワークは、選抜覇者の名にふさわしいものだった

そして迎えた決勝は、選抜決勝の再戦となった。第1ゲームは、リベンジに燃える須藤/山北奈が、清瀬と平本のハードヒットに柔軟に対応。6-8からの6連続得点、16-14からの4連続得点が奏功し、15本で先制した。続く第2ゲームも序盤は、追いつ追われつの接戦。だが、ここから徐々に、須藤/山北奈がペースをつかむ。堅いレシーブから、須藤が繊細なタッチでシャトルを操ると、山北奈は、好機でのスマッシュなどでポイント。清瀬/平本も懸命に挽回を図り、18-17、19-19と見せ場をつくったが、須藤/山北奈の自信に満ちたコンビネーションは揺るがず、21-19でビッグタイトルを獲得した。

 

【優勝コメント】

須藤海妃(表彰写真左)

「アジアジュニアで優勝して自信がつき、インターハイ前の準備もしっかりできました。私たちには、いままでの様々な経験があるので、今日の決勝もプレッシャーはなく、伸び伸びプレーできたと思います。第2ゲームは、シーソーゲームで苦しい場面もありましたが、奈緖が支えてくれました。優勝の瞬間は…うれしいのと、ホッとしたのと、両方の気持ちがありました」

山北奈緖(表彰写真右)

「選抜で負けた清瀬/平本ペアに勝つことを目標にしてきました。これまでにもう何度も対戦しているので、お互いに、それぞれの戦い方は知っています。決勝の出だしは緊張しましたが、自信を持って、私が後ろで海妃が前という形を崩さずに戦えました。苦しい場面が必ずくることも想定していましたし、とにかく自分たちから崩れないことを心がけました」

 

【女子ダブルス結果(21日)】

■準決勝

清瀬璃子/平本梨々菜(青森山田・青森)②〔21−11、21−11〕0●武末藍/牧野美優(日章学園・宮崎)

須藤海妃/山北奈緖(ふたば未来学園・福島)②〔21−13、21−14〕0●原菜那子/玉木亜弥(四天王寺・大阪)

 

■決勝

須藤海妃/山北奈緖②〔21−15、21−19〕0●清瀬璃子/平本梨々菜

 

準優勝:清瀬璃子(右)/平本梨々菜(青森山田・青森)
3位:武末藍(右)/牧野美優(日章学園・宮崎)
3位:原菜那子(左)/玉木亜弥(四天王寺・大阪)

 

★女子ダブルスの最終結果こちら

 

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原 淳

投稿日:2023/08/22

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