8月21日にBWF世界選手権2023(デンマーク・コペンハーゲン)が開幕。大会初日は各種目の1回戦が行なわれた。ここでは、1回戦を戦った日本代表選手の試合後のコメントを紹介する。
奥原希望
女子シングルス:1回戦はグエン・トゥイ・リン(ベトナム)に2-0で勝利
――ジャパンオープンに比べて、自分から仕掛けられるところが増えたのでは?
相手との駆け引きの中で、どこで仕掛けられるかを探りながらでした。まだ、自分の中で完璧ではない。チャンスを自分からつかみにいくところは、できていた時の自分に比べて、まだまだです。
相手のちょっとしたミステイクなショットに対して、自分がとらえいくことはジャパンオープンよりも圧倒的にできている部分だと思います。まずは、初戦を突破。明日(22日)、(プサルラ・V.)シンドゥ選手に対してどこまで抵抗しながらプレーができるか。そこを自分の物差しにできたらいいのかなとは思っています。
――不安があるのはどの辺りか
何回か長いラリーをすると、どうしてもガクンとパフォーマンスが落ちてしまうところがあります。全体的なベースのフィジカルが上げられていません。
――カムバックについて海外メディアにも聞かれていた。そこで涙を流していたが、どのような気持ちだったのか
そこまで、カムバックを期待されているとは思ってなかったので。“本当によかった”、“うれしいよ”という言葉は、私にとってすごく励みになります。身近な人ではなくても、見守ってくれている人が多いんだなと、あらためてありがたく感じましたし、活力にしていきたいなと思います。ただ、まだまだ自分が望む場所ではない。うれしい気持ちと、まだまだだな、という気持ちをエネルギーに変えながら、少しずつ、焦らず前に進んでいけたらなと思います
取材・構成・写真/平野貴也