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【世界選手権2023】日本代表が会場練習を終了。「高い球を打つ怖さはある」(西本)<開幕前日>

8月20日、BWF世界選手権2023(21日開幕、デンマーク・コペンハーゲン)に出場する日本代表が、試合会場での練習を終えた。現地午後17時から約1時間、汗を流した。風の感覚についての選手の感想は、前日と同じ。横風が少し吹くという。

これに加えて、会場の独特の難しさを感じていたのは、男子シングルスの西本拳太(上写真)だ。暗転している会場にコートだけが浮かび上がる照明になっているが、高く上がったシャトルを下から見上げる際に距離感がわかりにくくなる部分があったという。強打は、西本の武器。少し不安に感じるところもあるが「高い球を打つのは怖さがありますけど、うまく使っていければいいかなと思う」と逆に利用する戦い方もイメージしていた。

西本は、開幕日である21日に1回戦を迎え、世界ランク20位のスリカンス・キダムビ(インド)と対戦する。対戦成績は3勝6敗。今年は2勝1敗だが、今月上旬のオーストラリアオープン(Super500)で敗れたばかり。「いい意味で挑戦する気持ちを持って戦いたい。同じ負け方をしないことが大前提。相手のネット前での技術はうまさがあると思うので、そこで崩され過ぎないこと、多少崩されても(不利になった形勢を)戻すことが大事」と再戦のイメージを膨らませていた。

試合前日となると、やはり緊張感も出てくる。女子シングルスで21日の1回戦を行う奥原希望は、3連覇をめざす山口茜とのラリーで感触を確かめていた。序盤はリラックスモードで互いに楽しみながら羽根を打っていたが、終盤は実戦形式。7月下旬のジャパンオープン(Super750)で久々に1試合を戦った奥原は復調途上だが、前日練習を見る限りはコンディションが上がっているようだった。

一方、シード選手は、まだリラックスした雰囲気だった。男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾は、初戦が水曜日(23日)。保木は、コート練習後にフィジカルトレーニングを行ない、フィジカルコンディションの向上に努めていた。2人は、日本からの移動の際に、料金を上乗せしてビジネスクラスにシートをグレードアップしたという。2人とも初めてのビジネスクラス。カタール航空のビジネスクラスは、ファーストクラス級と言われる。半個室でフルフラットベッドになるシートの快適さに、2人とも「もっと乗っていたかった」と笑顔を見せた。長時間のフライトによる疲労が軽減されたといい、動きも表情も軽やかだった。

海外の注目選手では、男子シングルス第2シードのアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)や、女子ダブルスの世界ランク9位のアイムサード姉妹(タイ)などの欠場が発表されたのは寂しいところだが、いよいよ世界一を決める大会が幕を開ける。五輪レース中の世界選手権。誰が、どのようなドラマを生み出すのか、楽しみだ。

20日練習後の選手コメント

保木卓朗/小林優吾のコメントはこちら

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19日練習後の選手コメント

志田千陽/松山奈未のコメントはこちら

福島由紀/廣田彩花のコメントはこちら

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出国前の選手コメント

奈良岡功大

山口茜

渡辺勇大/東野有紗

朴柱奉ヘッドコーチ

取材・構成・写真/平野貴也

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