バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が、8月17日に北海道札幌市で開幕した。大会4日目の20日は、個人戦シングルスの1回戦から準々決勝までが実施され、男女ともにベスト4が出そろった。ここでは、男子シングルスのダイジェストをお伝えする。
【男子ダイジェスト】
男子シングルスは選抜3冠の沖本優大(埼玉栄・埼玉)が、強敵を連破して準決勝進出を決めた。沖本は、4回戦で全日本ジュニア8強の山岸拓海(北越・新潟)を2−0と圧倒すると、続く準々決勝では同じく全日本ジュニア8強の中森大空(自由ケ丘・福岡)に対しても21−12、21−10。寄せつけない強さで完勝して、個人単複での準決勝進出を決めた。
その沖本と選抜で決勝を争った佐藤瑠活(東大阪大柏原・大阪)も、第2シードからストレート勝ちを続けて準決勝に進むと、この日最後の試合はジュニアナショナルの山田琉碧(福井工大附福井・福井)に第1ゲームこそ19−21で奪われたが、その後は立て直して9本、10本。明日の最終日でタイトル奪取に挑む。
また、残り2つのヤマから勝ち上がったのは、谷岡大后(ふたば未来学園・福島)と菅原海斗(浪岡・青森)だ。選抜はベスト8と悔しい結果に終わっている谷岡は、準々決勝の安田輝(比叡山・滋賀)戦を含めて、この日の4試合をすべてストレート勝ち。「絶対に優勝して(タイトルを)福島に持って帰りたい」(谷岡)と力強く語った。
一方、菅原は「相手がキツくても、自分は足を止めずに戦えたのが勝利につながった」と、団体戦から続く連戦の疲労を感じさせないプレーで、山田修平(長野商・長野)との準々決勝を13本、15本。個人2種目での準決勝進出を果たした。
大会最終日となる21日は、男女ともに個人シングルスとダブルスの準決勝と決勝が予定されている。
<男子個人シングルス準決勝のカード>
沖本優大(埼玉栄) ― 谷岡大后(ふたば未来学園)
菅原海斗(浪岡) ― 佐藤瑠活(東大阪大柏原)
★準々決勝までの結果(トーナメント表)はこちら
取材・文/吉井信行
写真/黒崎雅久