バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が、8月17日に北海道札幌市で開幕した。大会3日目の19日は、個人戦ダブルスの1回戦から準々決勝までが実施され、男女ともにベスト4が出そろった。ここでは、男子ダブルスのダイジェストをお伝えする。
【男子ダイジェスト】
実力者たちが苦戦を強いられる場面も見られた、男子ダブルスの序盤戦。左上のヤマからは、選抜優勝の沖本優大/角田洸介(埼玉栄)が、団体戦の疲れを残しながらもすべてストレート勝ちで準々決勝まで駒を進めると、準々決勝では東大阪大柏原の神山剛輝/佐藤瑠活に21−12、22−20。最終日に行なわれる準決勝に向けて角田が「もちろん優勝したい」と話せば、沖本も「団体で負けた分、個人2つとも優勝して埼玉に戻りたい」と決意を語った。
一方、右下のヤマでは優勝候補の谷岡大后/松川健大(ふたば未来学園)が、団体戦の疲労もあって4回戦で有江琥珀/澤田修志(埼玉栄)にファイナル17本で敗退。しかし、その有江/澤田も山岸拓海/落合優護(北越)との準々決勝では、第1ゲームを19−21で落としたところで、ケガのため棄権となってしまった。その結果、山岸/落合が混戦となったヤマを抜け出して準決勝進出を決めた。
その他では、実力者がひしめく左下のヤマから、ふたば未来学園の団体優勝に貢献した江田和博/関根翔太がベスト4進出。江田/関根は「後のことは考えずに1試合1試合大切にして、自分たちのプレーを発揮できるように最初からしっかり頑張っていきたいと思います」(関根)と、明後日の準決勝を見据えていた。
そして、ベスト4最後の一枠に入ったのは、選抜3位の菅原海斗/田中陽樹(浪岡)。「準々決勝まで点数を抑えられた。準々決勝はファイナルになったけど、最後まで足を動かして勝つことができた」(菅原)と、大森愛叶/安田翔(比叡山)をファイナルゲーム16本で撃破した。
明日の20日は男女ともに、個人シングルスの1回戦から準々決勝までが予定されている。
■個人男子ダブルス準決勝のカード(21日)
沖本優大/角田洸介(埼玉栄) ― 江田和博/関根翔太(ふたば未来学園)
菅原海斗/田中陽樹(浪岡) ― 山岸拓海/落合優護(北越)
★準々決勝までの結果(トーナメント表)はこちら
取材・文/吉井信行
写真/黒崎雅久