バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が、8月17日に北海道札幌市で開幕した。大会3日目の19日は、個人戦ダブルスの1回戦から準々決勝までが実施され、男女ともにベスト4が出そろった。ここでは、女子ダブルスのダイジェストをお伝えする。
【女子ダイジェスト】
トーナメント左上のヤマで特に熱い視線を集めたのは、清瀬璃子/平本梨々菜(青森山田・青森)vs田口真彩/宮崎友花(柳井商工・山口)の準々決勝だった。高校選手権覇者で第1シードの清瀬/平本に対し、前日の団体戦で全国6連続優勝を決め、勢いづく田口/宮崎。ハイレベルな攻防が繰り広げられた結果、清瀬/平本21-15、24-22で田口/宮崎を振りきり、準決勝進出を決めた。
左下のヤマでは、伊瀬友花/上田心乃華(安田女子・広島)と武末藍/牧野美優(日章学園・宮崎)がねばり強く勝ち上がり、ベスト4入りを懸けて対戦。競り合いから始まった一戦はファイナルゲームに突入し、武末/牧野が14-13から5連続得点。これが奏功し、21-15で試合を締めくくった。
熱戦が相次いだ右上のヤマでは、選抜3位の原菜那子/玉木亜弥(四天王寺・大阪)と、同ベスト8の遠藤美羽/鈴木優芽亜(作新学院・栃木)が準々決勝で対戦。好カードの競り合いが予想されたが、「今日は全体的に攻めるプレーができた」(原)という原/玉木が、10本、14本で快勝。今大会、団体戦に続いて個人2種目にも出場する玉木は、「まず明後日の準決勝に勝つことを考えます」と表情を引き締めた。
そして右下のヤマでは、竹澤みなみ/黒川璃子(西武台千葉・千葉)と須藤海妃/山北奈緖(ふたば未来学園・福島)が準々決勝で対峙。団体戦で、あと一歩及ばず優勝を逃した須藤/山北奈が、その悔しさを晴らすべく気迫あふれるプレーを展開し、7本、13本で勝利。個人タイトル獲得に向けて。勢いのつく一日となった。
明日の20日は男女ともに、個人シングルスの1回戦から準々決勝までが予定されている。
■個人女子ダブルス準決勝のカード(21日)
清瀬璃子/平本梨々菜(青森山田) ― 武末藍/牧野美優(日章学園)
原菜那子/玉木亜弥(四天王寺) ― 須藤海妃/山北奈緖(ふたば未来学園)
★準々決勝までの結果(トーナメント表)はこちら
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳