バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が、8月17日に北海道・札幌市で開幕した。競技初日は、団体戦の1回戦から3回戦までが実施され、男女ともにベスト8が出そろった。ここでは女子のダイジェストをお伝えする。
【女子ダイジェスト】
一昨年春から、選抜とインターハイをすべて制している柳井商工(山口)が、今夏も順調に滑り出した。まず、初戦の2回戦で昭和学園(大分)と対戦。第1ダブルスの吾妻佳奈/佐藤加奈子が安定したコンビネーションで先陣勝利を挙げると、第2ダブルスの砂川温香/長廻優茉も危なげなくストレート勝ち。続く第1シングルスには昨年の全中女子シングルスのファイナリスト、白川菜結(千葉・蘇我中出身)を起用し、期待の1年生が伸び伸びとしたプレーで2-0勝利。チームの士気を、さらに高めた。
柳井商工は3回戦では、福井工大附福井(福井)に3-0で勝利。「今日は7人全員を起用できたことがよかった。でも、受け身になることが少なくなかったので、それは反省点。明日は、もっと貪欲に、チャレンジする気持ちで戦ってほしいです」と竹光唯至監督。
柳井商工の全国6連覇達成を阻止したい選抜準優勝、ふたば未来学園(福島)も好スタートを切った。奈良大附(奈良)と顔を合わせた初戦(2回戦)、エースの山北奈緖/須藤海妃が超高校級の実力をいかんなく発揮し、5本、6本の圧勝。川田百華/秋田まなは、2ゲームともねばり強くラリーをつくるなかで勝機を逃さず、22-20、21-18。第1シングルスの石岡空来は第1ゲーム中盤から徐々に調子を上げ、2ゲーム12オールで快勝した。勢いづいた、ふたば未来学園は3回戦で、安田女子(広島)に3-0で勝利。
柳井商工、ふたば未来学園以外の有力校も、堅実な勝ち上がり。選抜3位の青森山田(青森)は、同大会複チャンピオンの清瀬璃子/平本梨々菜が存在感を見せ、3回戦では手強い佐賀女子(佐賀)に第3単まで持ち込まれたが、平本のストレート勝ちでベスト8入り。青森山田は明日、実力者の原菜那子/玉木亜弥を擁する四天王寺(大阪)と準々決勝で対峙。好カードにふさわしい熱戦が期待される。
また、名門校・九州国際大付(福岡)のタフな戦いぶりも光った。園田学園(兵庫)に3-2で競り勝って迎えた3回戦の相手は、選抜3位の作新学院(栃木)。2-2で迎えた第3シングルスで原口樹璃が22-20、21-18で歓喜の勝利。強敵を下して8強入りを果たした。
そのほか、埼玉栄(埼玉)、聖ウルスラ学院英智(宮城)、諫早商(長崎)もベスト8進出。明日は準々決勝から決勝までが行なわれる予定だ。
◆女子団体初日(1~3回戦)の結果はこちら
<女子団体・準々決勝の対戦カード>
柳井商工(山口) ― 埼玉栄(埼玉)
四天王寺(大阪) ― 青森山田(青森)
九州国際大付(福岡) ― 聖ウルスラ学院英智(宮城)
諫早商(長崎) ― ふたば未来学園(福島)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳