7月28日に開催されたダイハツジャパンオープン(代々木第一体育館/Super750)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。日本勢の活躍が目立つ中、海外のトップ選手たちも熱戦を展開。ハイレベルな戦いを制した精鋭たちが、ベスト4に進出している。
ジャパンOP
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激戦続きの男子シングルスで準決勝に勝ち進んだのは、世界王者のビクター・アクセルセン(デンマーク)、ジョナタン・クリスティ(インドネシア/上写真)、ラクシャ・セン(インド)、そして日本の奈良岡功大。アクセルセンはインドのプラノイ・H.S.とのファイナルゲームとなった勝負を、最後は21-8に抑えて勝利。ジョナタンは前日の2回戦で西本拳太を下したクンラビット・ビティサラン(タイ)を、2-0のストレートで退けてベスト4進出を決めた。センは好調の渡邉航貴を15本、19本で制している。
女子シングルスは、山口茜が準々決勝で無念の敗退。その山口を破ったのが、インドネシアのグレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(上写真)。初戦でタイのポンパウィ・チョチュウォンとの接戦を制した勢いそのままに、連覇をねらった山口をファイナルゲームの末に下している。同じく準決勝に勝ち進んだのは、戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)、アン・セヨン(韓国)、そして中国の何冰嬌(へ・ビンジャオ)。3人とも準々決勝は2-0のストレート勝ちを収め、上位進出を決めている。
混戦模様の男子ダブルスは、第1シードのアルディアント/アルフィアン(インドネシア)が、同郷のセティアワン/アッサンを9本、13本に抑えて準決勝へ。シェティ/ランキレッディ(インド)と王齊麟(ワン・チーリン/上写真・右)/李洋(リーヤン/台湾)の対決は、2021年東京オリンピック金メダリストの台湾ペアが70分の激戦を制した。
女子ダブルスは、日本の松本麻佑/永原和可那、福島由紀/廣田彩花が準決勝の切符をつかんだ。その相手となるのが、世界ランク1位の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)と、2019年のジャパンOP覇者、金昭英(キム・ソヨン/上写真・右)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)。どちらも初戦から1ゲームも落とすことなく勝ち上がっており、準決勝では福島/廣田と陳清晨/賈一凡、松本/永原と金昭英/孔熙容が激突する。
混合ダブルスは順当に上位候補がベスト4に進出。中国の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)は、対戦予定だった台湾ペアがキケンしたため、戦わずして準決勝へ。第2シードのデチャポル(上写真・手前)/サプシリー(タイ)は、韓国の徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン)を相手に19本、4本で勝利。世界ランク4位の馮彦哲(フォン・イェンジァ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)は、韓国のベテランペアを2-0で一蹴した。準決勝の残る一つのイスに座ったのは、日本の渡辺勇大/東野有紗。その準決勝では、世界ランク1位の鄭思維/黄雅瓊に挑む。
28日の準々決勝結果、29日の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準々決勝(7月28日)
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔19−21、21−18、21−8〕1●プラノイ・H.S.(インド)76分
奈良岡功大②〔11−21、21−19、21−14〕1●石宇奇(中国)81分
ジョナタン・クリスティ(インドネシア)②〔21−16、21−16〕0●クンラビット・ビティサラン(タイ)44分
ラクシャ・セン(インド)②〔21−15、21−19〕0●渡邉航貴47分
▼準決勝(7月29日)
奈良岡功大 – ビクター・アクセルセン(デンマーク)
ジョナタン・クリスティ(インドネシア) − ラクシャ・セン(インド)
【女子シングルス】
▼準々決勝(7月28日)
グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)②〔21−11、11−21、21−18〕1●山口茜63分
戴資穎(台湾)②〔21−12、21−19〕0●韓悦(中国)35分
アン・セヨン(韓国)②〔21−19、21−10〕0●ラチャノック・インタノン(タイ)43分
何冰嬌(中国)②〔21−13、21−18〕0●ベイウェン・ツァン(アメリカ)45分
▼準決勝(7月29日)
戴資穎(台湾) − アン・セヨン(韓国)
何冰嬌(中国) − グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
【男子ダブルス】
▼準々決勝(7月28日)
アルディアント/アルフィアン(インドネシア)②〔21−9、21−13〕0●セティアワン/アッサン(インドネシア)25分
王齊麟/李洋(台湾)②〔21−15、23−25、21−16〕1●シェティ/ランキレッディ(インド)70分
保木卓朗/小林優吾②〔10−21、21−15、21−16〕1●アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)65分
劉雨辰/欧烜屹(中国)②〔20−22、22−20、21−14〕1●古賀輝/齋藤太一71分
▼準決勝(7月29日)
【女子ダブルス】
▼準々決勝(7月28日)
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−19、21−12〕0●志田千陽/松山奈未50分
福島由紀/廣田彩花②〔21−15、21−13〕0●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)55 分
金昭英/孔熙容(韓国)②〔21−15、21−16〕0●クスマ/プラティウィ(インドネシア)46分
松本麻佑/永原和可那②〔21−19、21−13〕0●李紹希/ベク・ハナ(韓国)46分
▼準決勝(7月29日)
福島由紀/廣田彩花 – 陳清晨/賈一凡(中国)
松本麻佑/永原和可那 – 金昭英/孔熙容(韓国)
【混合ダブルス】
▼準々決勝(7月28日)
鄭思維/黄雅瓊(中国)◯〔キケン〕●葉宏蔚/李佳馨(台湾)
渡辺勇大/東野有紗②〔21−18、21−8〕0●スパク/スピッサラ(タイ)35分
馮彦哲/黄東萍(中国)②〔21−8、21−17〕0●高成炫/嚴恵媛(韓国)35分
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−19、21−4〕0●徐承宰/蔡侑玎(韓国)37分
▼準決勝(7月29日)
渡辺勇大/東野有紗 − 鄭思維/黄雅瓊(中国)
馮彦哲/黄東萍(中国) − デチャポル/サプシリー(タイ)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO