7月25日に開催されたダイハツジャパンオープン(代々木第一体育館/Super750)初日は、各種目の1回戦が行なわれた。ここでは、初戦を戦った日本選手のコメントを紹介する。
奥原希望
女子シングルス:1回戦は韓国の金ガウンに0-2で敗戦。
日本のファンの皆さんの前では久々の試合。コートに入って、フルで試合をするのも本当に久々でした。1試合を通して厳しい展開でしたけど、要所で自分らしいプレーも出せたし、まずは(完全復帰へ)よいスタートを切れたのではないかと思います。
(現状は)復帰段階で、フルで練習を積めている状況ではなく、今日1試合フルで戦えたことが自分の中ですごくポジティブ。次は世界選手権。元々の持ち味であるフットワークを生かしながら、パフォーマンスを仕上げていきたいです。
(五輪レースについて)自分の中でまったく見えていません。次の世界選手権でパリへの道がようやく見えてくるかなと思う。残り3週間、自分のできることをこなして、世界と勝負して、自分の立ち位置、世界のトップとの距離を測って、どういう道のりでいくかプランを立て直して歩んでいけたらと思います。
(試合を欠場していた期間)スイスOPでケガをして、順調に回復したつもりだったたのですが、途中でもう一度エラー(負傷)が起きてしまって、なかなかフルでコートに立てないもどかしい状況でした。とにかくジャパンオープンに間に合ってよかったというところでは、ホッとしています。身体の状況が本当に厳しければ欠場の可能性もあったので、周りのスタッフに助けられながら出られたのは、ポジティブ。コートに立って最後まで戦えたということを、そういう方々に届けられてよかった。
志田千陽(右)/松山奈未
女子ダブルス:1回戦はインドネシアのラハユ/ラマダンティに2-0で勝利。
志田 初戦から強い相手でどうなるかわからなかったのですが、絶対勝つという気持ちを込めて、最後まで戦い続けることができてよかったです。自分のプレースタイル的には目立つことはできなくて、しっかり入れてカバーして打つ、シンプルなプレーですけど、それを連続ミスなくしっかりできたのでよかったと思います。
(勝因は)サービス場面で松山が積極的に、相手より高い打点でさわってくれて攻撃の形をつくることができ、自分も後ろから打ち込むことができて、松山が前衛で捕まえることができた。最後まで足を止めずに自分たちの良いときの攻撃ができました。
松山 去年、納得いくプレーができなかった。その悔しさをここでぶつけたいと思っていました。1回戦という壁が厳しい戦いになるとわかっていたので、(初戦を勝って)抜けられてうれしいです。
(ファイナルゲームは)気持ち的には、絶対に負けられなかったので、ここでくじけず、こんなところで(負けられるか)と気持ちを入れ直して、点数を話してチェンジエンズしたいと思って入りました。(次戦に向けて)1試合でも多くファンの皆さんの前で試合をできるように、しっかり準備して頑張りたいと思います。
取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO