7月25日に開催されたダイハツジャパンオープン(代々木第一体育館/Super750)初日は、各種目の1回戦が行なわれた。ここでは、初戦を戦った日本選手のコメントを紹介する。
山口茜
女子シングルス:1回戦はインドのアカラシ・カシャップに2-0で勝利
初戦っぽいな、という試合でした。よくもなく、悪くもなくです。(最近の大会では)1回戦の相手が強いことも少なくなく、会場の感覚を試合前につかむのも難しい。モヤモヤしたまま試合が進んでしまうことが多いかなと思います。今日みたいな試合展開は、海外の大会だと2ゲーム目で集中力が切れてファイナルゲームの流れが多いのかなと思いますが、しっかり2ゲーム目で勝ち切れたのは、お客さんの存在のおかげなのかなと思います。
(3連覇の意識は?)難しいだろうなと思ってます(笑)。自信がないというわけではないですけど、みんな強いですし、去年ほど自分が絶好調というわけでもない。本当に一つひとつ、そんなに余裕もないので集中してやっていかなければと思います。
加藤佑奈/廣上瑠依
女子ダブルス:アメリカのA・シュー/K・シューに2-0のストレート勝利。
廣上 小学生の頃から観客席で見てきて、憧れの舞台でした。エントリーしてもらってうれしかったですし、初戦を突破できてよかったです。試合は、競った場面で気が抜けたり、戦略を徹底できなかったりした時間帯もあった。次は低い展開も強い相手。もっと準備の早さの意識が必要だと思います。
(初戦敗退が3大会続いたが)現地で練習ばかりになるというのはありますが、試合を見て学ぶこともある。会場に足を運んで先輩たちの試合を見て、心折れることなくやってきた。今後、必ず初戦は突破できるというふうにしていかなければいけないと思います。
加藤 廣上は楽しんでできたと言いましたが、私は逆で、緊張したかなという感じでした。まず勝ちを持ってこれたのはよかったです。反省点はあるので、次に生かして、まだ入っていないベスト8に入れるようにしたいです。
1ゲーム目は相手のリズムに合わせてしまい苦労したので、2ゲーム目からはロブを低く出して速い展開の準備をして、自分たちのリズムをつかめました。(直近3大会は)初戦を突破できず、悔しさはもちろんある。だからこそ、今回、自国開催のジャパンオープンで勝ちたい気持ちもあり、先週、先々週も負けたけど、先輩たちや他国の上位の選手の試合を見て学んで、練習の意識も上げてきた。そういう積み重ねも大事で、負けたときに何をするかも大事と思っています。
緑川大輝/齋藤夏
混合ダブルス:中国の鄭思維/黄雅瓊(中国)に0-2で敗戦。
--試合を終えての率直な気持ち
緑川 相手が強かったです。1回目の対戦の時と比べて、プレースタイルを変えてきていた。前回は、けっこうドライブ戦になっていたのですが、今日はしっかりと落としてきて、自分たちが上げる場面が多かった。アタック力もある相手に対して、自分たちのプレーができなかったというより、自分たちのプレーをさせてもらえなかったという印象です。
齋藤 ミドリ(緑川)とほぼ同じ気持ちです。攻める形が少なく、上げてばかりでした。一度上げて、次に攻めるスタイルに持って行かないと。また改善して、次の大会に向かっていきたいです。
--第2ゲームの序盤は、競る場面もあった
緑川 点数的には競っていましたが、気持ち的にはだいぶ負けていた。格上の相手に向かっていく立場なので、コーチから「もっと思いきっていこう」と言われて、その後も食らいついていったのですが、離されてしまいました。
--今後の意気込みを
緑川 今年、オリンピックレースでしっかり戦って、オリンピック出場をめざしていきたい。
齋藤 まずは、次のオーストラリアOPに向けて頑張っていきたい。自分たちのプレーができない時に、2つめ、3つめのプレースタイルを出していければと思います。
取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images