7月11日に開催されたアジアジュニア選手権(インドネシア・ジョグジャカルタ)の団体戦・最終日は、決勝戦が行なわれた。決勝まで勝ち進んだU19日本代表は、地元インドネシアとの頂上決戦に挑んだ。
決勝トーナメント
予選リーグ
※3日目は日本の試合はなし
2012年に同大会で団体優勝を果たして以来、11年ぶりの栄光に王手をかけた日本。第1試合の混合ダブルスは、準々決勝、準決勝で悔しい敗戦を喫した谷岡大后/田口真彩を起用。すると、決勝では第1ゲーム前半からリードを奪い、21-8で先制。第2ゲームはリズムをつかんだ相手ペアと接戦を繰り広げたが、最後は20オールから連続得点を奪って2-0のストレート勝利。日本が先制ポイントをつかむ。
続く女子シングルスは、世界ジュニア女王の宮崎友花が登場。ここで勝ってインドネシアにプレッシャーを与えたいところだったが、第1ゲームを宮崎が17-21で落とすと、第2ゲームもラインジャッジに苦しんで16-21で敗戦。インドネシアが1-1のタイに戻した。
日本は準々決勝、準決勝に続き、高校選抜3冠の沖本優大が男子シングルスのポイントを奪いにいく。しかし、相手は今年4月の大阪国際チャレンジ(IC)で準優勝の実績がある強敵。第1ゲームは、相手の鋭いスマッシュに苦しんだ沖本が13-21で奪われたが、第2ゲームはドライブの低い展開でラリーの主導権を握り21-14。最終ゲームに持ち込んだ。このまま逆転勝利といきたい沖本だったが、後半は冷静になった相手のスマッシュが再び決まりはじめ、最後は14-21で敗戦。日本が逆転を許す。
2連敗を喫した日本は、第4試合の女子ダブルス・山北奈緒/須藤海妃がコートへ。安定した試合運びで予選から得点源となっていた2人は、第1ゲームを21-19で先制。第2ゲームは相手の勢いに押されたが、ファイナルゲームは接戦の展開を最後は23-21で勝利し、日本が2-2に持ち込んだ。
そして、最終試合の男子ダブルス。日本は、混合ダブルスで勝利を飾った谷岡と松川健大で勝利をめざすと、第1ゲームは序盤からペースを握って21-11で先制する。第2ゲームはリズムをつかんだ相手ペアに苦戦し19本で落としたが、ファイナルゲームは再び谷岡/松川が先行。相手のスマッシュをレシーブから崩してポイントにつなげ、最後は21-13で勝利。日本が逆転で地元インドネシアを下し、見事アジア王者に輝いた。
▼決勝トーナメント
決勝戦(7月11日)
日本 3−2 インドネシア
XD 谷岡大后/田口真彩②〔21−8、22−20〕0●PRATAMA/PASARIBU33分
WS 宮崎友花●0〔17−21、16−21〕②Mutiara Ayu PUSPITASARI46分
MS 沖本優大●1〔13−21、21−14、14−21〕②Alwi FARHAN56分
WD 山北奈緒/須藤海妃②〔21−19、14−21、23−21〕1●KAMILA/RAMADHANI72分
MD 谷岡大后/松川健大②〔21−11、19−21、21−13〕1●FARIZI/JOAQUIN53分
※日本が11年ぶり2回目の優勝
【選手】
▼男子
菅原海斗(浪岡高③)
沖本優大、角田洸介、中川友那(埼玉栄③)
佐藤瑠活(東大阪大柏原高③)
谷岡大后(ふたば未来学園高③)
中静悠斗、松川健大(ふたば未来学園高②)
澤田修志(埼玉栄高①)
川野寿真(ふたば未来学園高①)
▼女子
清瀬璃子(青森山田高③)
小原未空(埼玉栄高③)
遠藤美羽(作新学院高③)
山北奈緒、須藤海妃(ふたば未来学園高③)
田口真彩(柳井商工高③)
平本梨々菜(青森山田高②)
玉木亜弥(四天王寺高②)
松田仁衣菜(福井工業大附福井高②)
宮崎友花(柳井商工高②)
【監督】
大堀均(日本協会ジュニア強化部員)
【コーチ】
井田貴子、明神憲一、ハルモノ・ユウォノ、坂井一将、垣岩令佳(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】
泉堅吉(バイプレーヤーズ)
【映像分析】
新井庸仁(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
文/バドミントン・マガジン編集部