7月9日に開催されたBWFワールドツアー・カナダOP(カルガリー・Super500)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
3種目で決勝に臨んだ日本。最初の決勝戦に挑んだのは、女子ダブルスの志田千陽(上写真・右)/松山奈未と松本麻佑/永原和可那。日本ペア対決となった勝負は、第1ゲームから接戦の展開になると、先に松本/永原が20-19でゲームポイントをつかむ。しかし、ここから志田/松山が3連続ポイントを奪って逆転に成功。第1ゲームは志田/松山が先制する。
続く第2ゲームも、手の内を知る者同士の対戦だけあってスコアは大きく離れることはなかったが、中盤15-14から先に抜け出したのが志田/松山。3連続得点で18-14にすると、そのまま松本/永原を振り切って勝利。志田/松山がワールドツアー上位大会では今年1月のインドOP(S750)以来、久々の優勝を飾った。
続く決勝戦は混合ダブルス。Super500以上の大会では初の決勝進出となる緑川大輝/齋藤夏(上写真・右)は、同じく上位大会の初優勝をめざすデンマークのトゥリー/メグランドと対戦した。
第1ゲームから激しい点の奪い合いとなった勝負は、18-17から連続ポイントをつかんだ日本ペアが21-17で制し、初優勝に王手をかける。しかし、第2ゲームはデンマークペアが21-16で取り返し、ファイナルゲームに突入。前半に流れをつかみたい緑川/齋藤は、出だしで7連続得点を奪いリード。中盤以降も主導権を譲らなかった緑川/齋藤が、追走するデンマークペアを振り切って21-13で勝利。緑川/齋藤がS500以上の大会で初優勝をつかんだ。
女子シングルスは山口茜(上写真)がラチャノック・インタノン(タイ)と決勝で対戦。試合は第1ゲーム前半にインタノンが9-5と先行したものの、すぐさま山口が6連続ポイントなどで逆転し13-10。中盤は互いにペースを譲らずに進んだが、最後は19オールから2連取した山口が制し、インタノンにプレッシャーをかける。
第2ゲームに入ると、競り合いから抜け出したインタノンが15-11としたが、試合巧者の山口が再び連続得点で逆転。一気に19-15と形勢をひっくり返した山口が、そのまま最後も締めて21-16で優勝。5月のマレーシアマスターズ(S500)以来、今季4個目のタイトルを獲得した。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
ラクシャ・セン(インド)②〔21−18、22−20〕0●李詩灃(中国)50分
【女子シングルス】
山口茜②〔21−19、21−16〕0●ラチャノック・インタノン(タイ)41分
【男子ダブルス】
アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔23−25、21−16、21−12〕1●ソガード/ケアー(デンマーク)62分
【女子ダブルス】
志田千陽/松山奈未②〔22−20、21−16〕0●松本麻佑/永原和可那46分
【混合ダブルス】
緑川大輝/齋藤夏②〔21−17、16−21、21−13〕1●トゥリー/メグランド(デンマーク)51分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO