第73回全日本実業団選手権(愛知県・日本ガイシスポーツプラザほか)は、6月25日に大会最終日を迎え、男女ともに決勝戦が行なわれた。ここではBIPROGYが5年ぶりの頂点に立った女子のダイジェストをお伝えする。
最終日
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4日目
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【女子ダイジェスト】
昨日までの激戦を制して決勝へと勝ち上がってきたのは、BIPROGYと再春館製薬所だった。その決勝戦、再春館製薬所は第1ダブルスにエースの志田千陽/松山奈未を起用したのに対して、BIPROGYは中西貴映/東野有紗のペアで勝負に出た。
試合の流れを左右するこの大事な試合、第1ゲームは志田/松山が19−13から19オールへと追い上げられたものの、21−19で振り切る。しかし、第2ゲームに入ると流れはBIPROGYペアに。中西の角度のあるショットや、東野のスピードが連続攻撃を生んで21−14。中西/東野はファイナルゲームも21−17で制してBIPROGYが先制に成功した。
この勝利で主導権を握ったBIPROGYは、バトンを受け取った選手たちもしっかりと力を発揮する。第2ダブルスでは、大竹望月/髙橋美優が日本B代表の廣上瑠依/加藤佑奈に対してファイナルゲームの競り合いから抜け出し19本で勝利。優勝へとあと1勝に迫った。
BIPROGYが香山未帆、再春館製薬所が明地陽菜を立てた第1シングルス。BIPROGYは2−0でリードしているとはいえ、再春館製薬所の第2シングルスには世界ランキング1位の山口茜が控えるなど、油断はできない状況だった。そんな中で、香山は第1ゲームの動きに硬さが見られ15本で明地に奪われてしまう。しかし、香山は第2ゲームでは序盤から大量リードを奪うと21-11でファイナルゲームに持ち込み、最後はねばる明地を16本に抑えて勝利。BIPROGYが3−0の完勝で、5年ぶりの栄冠を獲得した。
BIPROGY・平山優監督
「第1ダブルスがすごくいい流れで勝ってくれた。強い相手に勝ってくれて、チームとして勢いを持って戦えたと思います。去年がBIPROGYに(チーム名が)変わって1年目でしたが、団体戦では勝てずにすごく悔しかった。今年は強いチームだということを証明することを目標に、優勝をめざして戦いました」
優勝:BIPROGY
準優勝:再春館製薬所
▼決勝(6月25日)
BIPROGY 3−0 再春館製薬所
中西貴映/東野有紗②〔19−21、21−14、21−17〕1●志田千陽/松山奈未
大竹望月/髙橋美優②〔21−13、19−21、21−19〕1●加藤佑奈/廣上瑠依
香山未帆②〔15−21、21−11、21−16〕1●明地陽菜
取材・文/吉井信行
写真/松村真行