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【全日本実業団2023】NTT東日本がトナミ運輸との名門対決を制して9年ぶりのV達成!<最終日/男子ダイジェスト>

第73回全日本実業団選手権(愛知県・日本ガイシスポーツプラザほか)は、6月25日に大会最終日を迎え、男女ともに決勝戦が行なわれた。ここでは、NTT東日本が9年ぶりの優勝を果たした男子ダイジェストをお伝えする。

4日目
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【男子ダイジェスト】

トナミ運輸対NTT東日本というカードになった決勝戦。日本屈指の強豪チーム同士の対戦で、先手を取ったのはNTT東日本だった。第1ダブルスではトナミ運輸が保木卓朗/小林優吾、NTT東日本が古賀輝/齋藤太一と、ともに日本A代表のエースダブルスをぶつけた。この大事な試合で、古賀/齋藤は第1ゲームを16本で奪って試合の主導権を握る。そして、第2ゲームに入ると11オールから相手ペアのミスなどもあってリードを広げた古賀/齋藤は、16−14から一気にたたみかけて5連続得点で勝利。NTT東日本が貴重な白星を獲得した。

古賀輝(手前)/齋藤太一は保木卓朗/小林優吾との日本A代表対決に勝利。チームの優勝に向けて流れをつくった

流れを取り戻したいトナミ運輸は、第2ダブルスの金子真大/大田隼也が、武井優太/遠藤彩斗に対して22−24で第1ゲームを失うも、2ゲーム目以降は競った場面で勝負強さを見せて逆転勝ちをする。スコアをタイに戻してシングルス陣にバトンをつないだトナミ運輸。しかし、反撃はここまでだった。

NTT東日本はここから層の厚いシングルス陣が力を発揮した。古賀穂が大林拓真をファイナルゲーム17本で制して優勝に王手をかけると、最後は田中湧士だ。トナミ運輸・秦野陸との日本B代表対決に、第1ゲームを15本。第2ゲームは秦野をわずか10本に押さえると、NTT東日本に9年ぶりの歓喜が訪れた。

NTT東日本の第2シングルスで出場した田中湧士は、秦野陸にストレート勝ちしてチームのウイニングポイントをつかんだ

NTT東日本:川前直樹監督

「今大会は一戦一戦やるという感じで、これに勝ったからいけるとかはありませんでした。一戦一戦、何が起こるかわからなかったです。(近年の団体戦は)2位が多かった印象です。NTT東日本は伝統あるチームなので、先輩方のつくり上げてきた伝統を少しでも守っていきたいと思っています」

優勝:NTT東日本

準優勝:トナミ運輸

トナミ運輸は第2ダブルスの金子真大(右)/大田隼也の勝利で流れを取り戻したかに見えたが、惜しくも敗れて準優勝に終わった

▼決勝(6月25日)

NTT東日本 3−0 トナミ運輸

古賀輝/齋藤太一②〔21−16、21−14〕0●保木卓朗/小林優吾

武井優太/遠藤彩斗●1〔24−22、18−21、18−21〕②金子真大/大田隼也

古賀穂②〔12−21、21−19、21−17〕1●大林拓真

田中湧士②〔21−15、21−10〕0●秦野陸

取材・文/吉井信行

写真/松村真行

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