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【全日本実業団2023】トナミ運輸が前回覇者のBIPROGYを激戦の末に下す!決勝は総合力の高いNTT東日本と激突!<4日目/男子ダイジェスト>

全国の実業団チームなどが日本一を争う第73回全日本実業団選手権(愛知県・日本ガイシスポーツプラザほか)大会4日目は、6月24日に準々決勝と準決勝を実施。男女ともに決勝進出チームが決定した。ここでは、男子のダイジェストをお伝えする。

女子のダイジェストはこちら

【男子ダイジェスト】

準々決勝は、昨年の覇者・BIPROGYがJR北海道に対して3−0で勝利すれば、王座奪還をめざすトナミ運輸も三菱自動車京都から3−1で白星をつかんだ。また、初優勝へ意気込む日立情報通信エンジニアリングも金沢学院クラブに3−0と快勝するなど、強豪チームが順当な勝ち上がりを見せた。

そのなかで準々決勝注目のカードとなったのは、S/Jリーグ2022で3位のNTT東日本と同2位のジェイテクトの対戦。接戦も予想されたこの試合だが、NTT東日本は苦しみながらもダブルス2本を奪うと、第1シングルスの古賀穂も村本竜馬に2-0で勝利して準決勝へと駒を進めた。

準決勝のカードはBIPROGY対トナミ運輸と日立情報通信エンジニアリング対NTT東日本となった。そのうち、日立情報通信エンジニアリングとNTT東日本の対戦は、両者がダブルス1本ずつを奪い合う。しかし、シングルスに豊富な駒を揃えるNTT東日本は、ここから第1シングルスの田中湧士と第2シングルスの桃田賢斗の勝利で勝負あり。NTT東日本が昨年に続いて決勝進出を果たした。

盤石のシングルス陣を誇るNTT東日本は、桃田賢斗らの活躍によって昨年に続いて決勝進出を決めた

また、BIPROGY対トナミ運輸の試合は2−2で第3シングルスに持ち込まれた。ここでトナミ運輸の高橋洸士は、川本拓真を相手に第1ゲームを24−22で奪うと、第2ゲームも競り合いから抜け出して21−17。トナミ運輸が接戦を制して決勝進出を決めた。「シングルス3本となるとNTTさんの壁は厚い。全員でぶつかっていくしかないので、挑戦者のつもりでやっていきます」(舛田圭太監督)

決勝進出を決めたトナミ運輸。準決勝の第3シングルスに起用された高橋洸士が、殊勲の白星をつかみチームに貢献した

大会最終日となる25日は、トナミ運輸対NTT東日本の決勝戦が行なわれる。

▼準々決勝

BIPROGY(東京) 3−0 JR北海道(北海道)

トナミ運輸(富山) 3−1 三菱自動車京都(京都)

日立情報通信エンジニアリング(神奈川) 3−0 金沢学院クラブ(石川)

NTT東日本(東京) 3−0 ジェイテクト(愛知)

▼準決勝

トナミ運輸 3−2 BIPROGY

保木卓朗/小林優吾②〔22−20、21−14〕0●金子祐樹/岡村洋輝

金子真大/大田隼也●0〔17−21、19−21〕②渡辺勇大/三橋健也

大林拓真②〔21−11、19−21、21−13〕1●渡邉航貴

秦野陸●0〔18−21、18−21〕②五十嵐優

高橋洸士②〔24−22、21−17〕0●川本拓真

トナミ運輸のエース保木卓朗(右)/小林優吾は、準決勝の第1ダブルスで白星を挙げ、チームの勝利に貢献
BIPROGYはトナミ運輸との準決勝で渡辺勇大(左)/三橋健也が白星を挙げるも、チームは惜敗で連覇はならず

NTT東日本 3−1 日立情報通信エンジニアリング

古賀輝/齋藤太一②〔17−21、21−16、23−21〕1●竹内義憲/松居圭一郎

山下恭平/緑川大輝●1〔21−18、17−21、14−21〕②霜上雄一/野村拓海

田中湧士②〔21−13、15−21、21−12〕1●小本翔太

桃田賢斗②〔21−19、21−9〕0●牧野桂大

初優勝をめざした日立情報通信エンジニアリングだったが、NTT東日本に惜敗で決勝進出を逃した。写真は準決勝で一矢報いた霜上雄一(右)/野村拓海

取材・文/吉井信行

写真/松村真行

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