6月18日に行なわれたBWFワールドツアー・インドネシアOP(ジャカルタ/Super1000)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。日本勢は混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗と女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花が決勝に挑み、どちらも準優勝の成績を収めている。
最終日の第1試合に組まれた混合ダブルス。前週シンガポールOP(S750)に続き、決勝の舞台に進んだ渡辺/東野(上写真・左)は、1月のインドOP(S750)以来の勝負となる鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)と激突した。
第1ゲームは前半から主導権の奪いとなり、スコアも離れず拮抗する。流れが中国ペアに傾いたのは中盤。14-13でリードした中国ペアが、そこから4連続得点で一気に差を広げた。渡辺/東野は猛攻を仕掛ける鄭思維/黄雅瓊を止められず、14-21で先制を許した。
第2ゲームに入っても中国ペースは変わらない。序盤から8連続得点をつかんだ鄭思維/黄雅瓊に対し、渡辺/東野は好機をつくれないまま試合は進む。後半に5連続得点を奪った渡辺/東野だったが、時すでに遅し。最後は21-11で勝利した鄭思維/黄雅瓊が、昨年に続き伝統あるインドネシアOPの頂点に輝いた。
女子ダブルスの福島(上写真・右)/廣田は、韓国の李紹希/ペク・ハナと対戦。互いに準決勝では同国対決を制して決勝に進んでいるが、ここでも勝負強さを見せたのは韓国ペア。第1ゲームは、李紹希/ペク・ハナが先行して試合を進め、最大16-10と6点差のリードを奪う。しかし、久々のツアー優勝をめざす福島/廣田がここから猛追。連続得点などで18オールまで追いついた。この勢いのまま逆転したかった日本ペアだが、最後に踏ん張りを見せる韓国ペアがリードを許さず。最後は22-20で李紹希/ペク・ハナが先制した。
激しい競り合いとなった第1ゲームとは対照的に、第2ゲームは韓国ペアの強さが目立った。序盤から5 連続得点で差を広げると、後半も点差を広げた李紹希/ペク・ハナが21-11で勝利。福島/廣田は0-2のストレート負けとなったが、Super1000の大会で準優勝の好成績を手にしている。
男子シングルスは、ビクター・アクセルセン(デンマーク)が地元のアンソニー・S・ギンティン(インドネシア)を14本、13本に抑えて優勝。左太もも裏の肉離れで5月のマレーシアマスターズ(S500)とタイOP(S500)を欠場したが、復帰初戦のインドネシアOPできっちり実力を示して頂点に立った。
女子シングルスは、陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)が、キャロリーナ・マリーン(スペイン)との競り合いを制して優勝。男子ダブルスは、世界王者のアーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)を2-0で破ったシェティ/ランキレッディ(インド)がインドネシアOPを初制覇している。
18日の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−14、21−13〕0●アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)47分
【女子シングルス】
陳雨菲(中国)②〔21−18、21−19〕0●キャロリーナ・マリーン(スペイン)64分
【男子ダブルス】
シェティ/ランキレッディ(インド)②〔21−17、21−18〕0●A・チア/ソーWY(マレーシア)43分
【女子ダブルス】
李紹希/ペク・ハナ(韓国)②〔22−20、21−10〕0●福島由紀/廣田彩花68分
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗②〔21−14、21−11〕0●鄭思維/黄雅瓊(中国)35分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO