6月13日に開幕したBWFワールドツアー・インドネシアOP(ジャカルタ/Super1000)。世界トップが集結した大会の初日は、各種目1回戦の半分が行なわれた。日本勢はA代表を中心とした選手らが参戦し、初戦から白熱した試合を展開している。
初日白星を手にしたのは、女子ダブルスの中西貴映(上写真・左)/岩永鈴と混合ダブルスの緑川大輝/齋藤夏。世界ランク16位のインドペアと対戦した中西/岩永は、接戦となった第1ゲームを20-22で奪われる。しかし、第2ゲームは5連続得点で引き離した中西/岩永が21-12で取り返し、勝負の行方はファイナルゲームへ。ここでも互いに主導権を譲らない接戦となったが、13-15の場面で6連続得点を奪ったのが中西/岩永。一気に点差を広げた日本ペアが最後は21-16で制し、逆転勝利で2回戦進出を決めた。
緑川/齋藤は、マレーシアの成長株ペア、チェン・タンジェ/トー・イーウェイと対戦。スディルマン杯などで活躍した相手に対し、第1ゲームは緑川/齋藤が先制。第2ゲームはマレーシアペアに奪われたが、最終ゲームは終盤に抜け出した緑川/齋藤が21-17で勝利。難敵を下して初戦を突破した。
桃田賢斗(上写真)と西本拳太が登場した男子シングルスは、どちらも0-2のストレート負けで初戦敗退となった。桃田は香港の伍家朗(ン・カロン)に第1ゲーム8-21で奪われ、第2ゲームも15-21で敗戦。西本は世界ランク9位のプラノイ・H.S.(インド)に16本、14本で敗れている。
3月のスイスOP(Super300)以来の大会出場となった女子シングルスの奥原希望(上写真)は、第1ゲーム6-4となったところで途中キケン。混合ダブルスの金子祐樹/松友美佐紀は、中国の若手ペアの蒋振邦(ジャン・ツェンバン)/魏雅欣(ウェイ・ヤーシン)とファイナルゲームの接戦に敗れて初戦突破はならなかった。また、地元インドネシアのカルナンド/マーティンと対戦した武井優太/遠藤彩斗も、ファイナルゲーム8-11と接戦に持ち込んだものの、後半は連続失点で離され12-21で敗れた。
13日の結果、14日の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼1回戦(6月13日)
桃田賢斗●0〔8−21、15−21〕②伍家朗(香港)38分
西本拳太●0〔16−21、14−21〕②プラノイ・H.S.(インド)50分
▼1回戦(6月14日)
常山幹太 – ジョナタン・クリスティ(インドネシア)
奈良岡功大 – アンダース・アントンセン(デンマーク)
【女子シングルス】
▼1回戦(6月13日)
奥原希望●〔6−4、キケン〕◯イェオ・ジャミン(シンガポール)4分
▼1回戦(6月14日)
山口茜 – 張藝曼(中国)
大堀彩 – 川上紗恵奈
仁平菜月 – 陳雨菲(中国)
【男子ダブルス】
▼1回戦(6月13日)
武井優太/遠藤彩斗●1〔21−23、21−8、12−21〕②カルナンド/マーティン(インドネシア)63分
▼1回戦(6月14日)
保木卓朗/小林優吾 – ダン/ホール(スコットランド)
竹内義憲/松居圭一郎 – ティーKW/マンWC(マレーシア)
古賀輝/齋藤太一 – 王齊麟/李洋(台湾)
【女子ダブルス】
▼1回戦(6月13日)
中西貴映/岩永鈴②〔20−22、21−12、21−16〕1●ジョリー/プレラ(インド)72分
▼1回戦(6月14日)
福島由紀/廣田彩花 – スミス/バーチ(イングランド)
松本麻佑/永原和可那 – 金昭英/孔熙容(韓国)
加藤佑奈/廣上瑠依 – 李紹希/ペク・ハナ(韓国)
志田千陽/松山奈未 – 櫻本絢子/宮浦玲奈
【混合ダブルス】
▼1回戦(6月13日)
金子祐樹/松友美佐紀●1〔18−21、21−19、16−21〕②蒋振邦/魏雅欣(中国)54分
緑川大輝/齋藤夏②〔21−17、15−21、21−17〕1●チェンTJ/トーEW(マレーシア)60分
▼1回戦(6月14日)
渡辺勇大/東野有紗 – スパク/スピッサラ(タイ)
山下恭平/篠谷菜留 – タベリング/ピキ(オランダ)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO