6月7日に開催されたBWFワールドツアー・シンガポールOP(Super750)2日目は、各種目残りの1回戦が行なわれた。初日好調だった日本勢は、2日目に登場した選手たちも熱戦を繰り広げて白星を獲得している。
大会2日目に金星をつかんだのは、男子ダブルスの古賀輝/齋藤太一(上写真・左)だ。相手は、世界ランク5位でインドのエース、シェティ/ランキレッディ。ともに180センチを超える長身ペアに対し、第1ゲームを先取したのは古賀/齋藤。14-16から連続得点を奪い、逆転に成功した。
第2ゲームは21-14でインドペアが奪い返すも、最終ゲームは古賀/齋藤のねばり強いディフェンスが光る。強打で攻め込む相手に対して、最後まで諦めずにレシーブで押し返す古賀/齋藤。シーソーゲームとなった勝負は、13-16から18オールに持ち込んだ日本ペアが、終盤の競り合いを21-18で制して勝利。難敵を破った古賀/齋藤が、2回戦に進出した。
また、世界ランク6位の保木卓朗(上写真・右)/小林優吾は、5月のマレーシアマスターズ(S500)で優勝を飾った韓国の若手ペア、徐承宰(ソ・スンジェ)/カン・ミンヒュクと対戦。第1ゲームは、先に20-17でゲームポイントを握った保木/小林だったが、ここから韓国ペアに追いつかれ20オール。しかし、すぐに2連取して先制すると、続く第2ゲームは後半に点差を引き離した保木/小林が、追走する相手を振り切って21-16で勝利。序盤の山場を見事クリアし、2回戦に勝ち進んだ。
4ペアが登場した女子ダブルスは、第2シードの志田千陽/松山奈未、中西貴映(上写真・右)/岩永鈴、加藤佑奈/廣上瑠依が白星スタート。志田/松山はオランダペアと1時間を超える接戦を2-1で勝利。加藤/廣上は、スコットランドペアを23-21、21-10で制した。
中西/岩永はマレーシアのトップダブルス、タン/ティナーと対戦。ファイナルゲームまでもつれた勝負は、16-9と中西/岩永がリードした場面で、相手が棄権。中西/岩永が2回戦に進んだ。櫻本絢子/宮浦玲奈は、タイの姉妹ペアに13本、17本で敗戦。初戦突破はならなかった。
このほか、女子シングルスの仁平菜月はドイツ選手を2-0で退け2回戦に進出。混合ダブルスの渡辺勇大(上写真・右)/東野有紗も、韓国のベテランペアを2-0で下し、初戦を突破している。
6月7日の結果、8日の対戦カードは以下の通り。
【女子シングルス】
▼1回戦(6月7日)
仁平菜月②〔21−8、22−20〕0●イボンヌ・リ(ドイツ)40分
▼2回戦(6月8日)
山口茜 – ミシェル・リー(カナダ)
大堀彩 – ラチャノック・インタノン(タイ)
川上紗恵奈 – 陳雨菲(中国)
仁平菜月 – 王祉怡(中国)
【男子ダブルス】
▼1回戦(6月7日)
古賀輝/齋藤太一②〔21−18、14−21、21−18〕1●シェティ/ランキレッディ(インド)68分
保木卓朗/小林優吾②〔22−20、21−16〕0●徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)29分
▼2回戦(6月8日)
古賀輝/齋藤太一 – 譚強/任翔宇(中国)
保木卓朗/小林優吾 – ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)
【女子ダブルス】
▼1回戦(6月7日)
櫻本絢子/宮浦玲奈●0〔13−21、17−21〕②ベンヤパ/ヌンタカン(タイ)30分
中西貴映/岩永鈴◯〔21−13、17−21、16−9〕●タン/ティナー(マレーシア)58分
加藤佑奈/廣上瑠依②〔23−21、21−10〕0●トーランス/マックフェルソン(スコットランド)40分
志田千陽/松山奈未②〔20−22、22−20、21−14〕1●セイネン/ジルエ(オランダ)63分
▼2回戦(6月8日)
福島由紀/廣田彩花 – 李汶妹/劉玄炫(中国)
松本麻佑/永原和可那 – クスマ/プラティウィ(インドネシア)
中西貴映/岩永鈴 – ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)
加藤佑奈/廣上瑠依 – 鄭雨/張殊賢(中国)
志田千陽/松山奈未 – ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)
【混合ダブルス】
▼1回戦(6月7日)
金子祐樹/松友美佐紀●1〔21−14、13−21、10−21〕②デチャポル/サプシリー(タイ)48分
山下恭平/篠谷菜留●0〔19−21、11−21〕②チェンTJ/トーEW(マレーシア)33分
渡辺勇大/東野有紗②〔21−15、21−12〕0●高成炫/嚴恵媛(韓国)29分
▼2回戦(6月8日)
渡辺勇大/東野有紗 – リバルディ/メンタリ(インドネシア)
【男子シングルス】
▼2回戦(6月8日)
奈良岡功大 − プリヤンシュ・ラジャワット(インド)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO