国内のトップ選手が集う2023日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナ)。熱戦が続いた大会の最終日となる5月31日は、各種目の決勝戦が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストを紹介する。
【女子ダブルス】
どちらのペアが勝っても初優勝となる女子ダブルス。決勝は、2021年準優勝の実績がある川添麻依子(上写真・奥)と小西春七(丸杉)のペアが、毛利未佳/今井優歩(七十七銀行/YAMATO奈良)との戦いを2-0で制し、栄冠をつかんだ。
170センチの長身からジャンプスマッシュを叩き込む川添と、シングルス選手として後ろでもプレーできる小西。ラウンドからクロススマッシュを突き刺す毛利と、ジャンプスマッシュを放つ今井。攻撃力vs攻撃力の戦いは、序盤から打ち合いとなった。中でも2021年大会で準優勝している川添(当時のパートナーは今井莉子)は、初タイトルに向けて持ち味のスマッシュを打ち込んでいく。
対する毛利/今井(上写真・手前)もスピーディーな展開は望むところ。攻めのレシーブからトップ&バックをつくり、どちらが前でも後ろでも攻撃の手を緩めない。第1ゲームは21-17で川添/小西。ロブのミス、サービスミスなど、細かい部分の差でしかなかった。
第2ゲームも攻め合う展開が続くが、川添/小西はミスが少なく、欲しいところで川添のスマッシュで点が取れるのが強み。角度とコースがいいから、前衛の小西がつかまえやすく、2人で攻める形ができる。
一方、毛利/今井も目まぐるしいローテーションを披露するが、好プレーのあとにミスをしてしまい、第2ゲームの連続得点は序盤の1回のみ。流れをつかむことはできなかった。川添/小西は気持ちを切らすことなく、小西のクロスドライブで20-15とチャンピオンシップポイント。そして、川添のスマッシュが今井のボディを襲って21-15。点差以上の激闘を終えた2人は絶叫して両手を突き上げ、大きな声援を送っていた応援席も喜びを爆発させた。
▼決勝(5月31日)
川添麻依子/小西春七(丸杉)②〔21-17、21-15〕0●毛利未佳/今井優歩(七十七銀行/YAMATO奈良)
取材・文/平田美穂
写真/菅原淳