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【日本ランキングサーキット】2回目の優勝をねらう古賀穂と初の全国タイトルに挑む高橋洸士が決勝に進出!<準決勝ダイジェスト-4>

国内のトップ選手が集う2023日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナ)が、5月27日に開幕。勢いある若手が多くエントリーし、日本バドミントン界の将来を占う戦いがくり広げられている。大会4日目の30日は各種目準決勝が行われ、決勝進出者及びペアが決まった。ここでは男子シングルスのダイジェストを紹介する。

【男子シングルス】

2021年に優勝している古賀穂(NTT東日本/上写真)が、2016、2019年に優勝している五十嵐優(BIPROGY)に2-0で勝利した。鋭いスマッシュを打ち込んでくるスピード自慢の五十嵐に対し、堅実なレシーブから勝負どころを決めにいくサウスポーの古賀。互いの持ち味を発揮しての戦いとなった。

ともに大学卒で実業団入りした2人は、どちらもミスなく堅実にラリーを刻む。その中で、どちらが先にミスをするかの我慢比べ。第1ゲームは古賀が21-19で先取。第2ゲーム序盤には、ラウンドのストレートクリアー合戦を制して五十嵐にプレッシャーをかけていく。すると、古賀の根気強いプレーに対し、決め球をミスする五十嵐。中盤には、渾身のクロススマッシュに飛びついた古賀が、次のクロスショットにも飛びついてストレートに抜いてみせ、大声をあげて拳を握った。対する五十嵐は、つなぎ球をミスして天を仰ぐ。徐々に点差が離れ、最後は古賀のスマッシュを五十嵐が返せず。2回目の優勝をめざす古賀が、決勝進出を決めた。

もう1試合は日本B代表対決。高校卒4年目の高橋洸士(トナミ運輸/上写真)が、同7年目の渡邉航貴(BIPROGY)にストレート勝ちを収めた。

社会人初優勝をめざして初日から気合十分の高橋は、この日もエンジン全開。渡邉が放つ鋭い角度のクロススマッシュに飛びつき、チャンスでは自らもジャンプスマッシュを放ち、あいたスペースにクロスドライブを打ち込む。スピード感あふれるラリーは、見ていて清々しいほどだった。

終盤まで競り合った第1ゲームは、21-19で高橋が先取。第2ゲームも集中を切らさず、7-1と大きくリードする。簡単に連続ミスをしない試合運びからは、絶対に優勝するという強い思いが感じられた。最後までしっかり足を運び、ラケットを振り抜いた高橋。20-10から2本ミスを重ねたが、最後は渡邉のクロスロブがサイドアウト。ラケットを落として両手を広げ、歓喜の雄叫びをあげた。

▼準決勝(5月30日)

古賀穂(NTT東日本)②〔21-19、21-16〕0●五十嵐優(BIPROGY)

高橋洸士(トナミ運輸)②〔21-19、21-12〕0●渡邉航貴(BIPROGY)

▼決勝(5月31日)

古賀穂(NTT東日本) − 高橋洸士(トナミ運輸)

取材・文/平田美穂

写真/菅原淳

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