国内のランキング上位選手が集う2023日本ランキングサーキット(5月27日-31日/埼玉・サイデン化学アリーナ)。3日目の5月29日は、各種目の準々決勝が行なわれた。ここでは女子ダブルスのコメントを紹介する。
【女子ダブルス】
毛利未佳(左)&今井優歩
(七十七銀行/YAMATO奈良)
準々決勝:佐藤杏/佐藤灯(レゾナック)に2-1で勝利
毛利「試合終盤は、引いたらダメだと思ったので、今井さんに前で止めてもらえる球をつくることを意識しました。あとは、相手が左右に振ってくるので、自分が前に入ったときは、後衛の体勢が悪くならないように、ゆっくりとしたペースに持っていくとか、シンプルに、一番やるべきことだけを考えていました。(準決勝は連覇をねらう大竹望月/髙橋美優と対戦だが?)前のパートナーと何回も対戦して勝ったり負けたりで、相手のやり方はわかっている部分があるので、情報を共有しつつ、2人のよい形を出しながら、相手の嫌な形に持っていって、最終的に勝てたらと思います」
今井「(ペアを組んだ経緯は?)私がACT SAIKYOをやめて地元に戻ることが決まっているなか、(出場権となる)ポイントを持っているけどパートナー(柏原みき)は引退したので、どうしようかと考えていたところ、毛利のペアもパートナー(重信萌夏)が引退するということだったので、私が声をかけました。練習は一度、奈良に来てもらってやったくらい。今日の相手は混合複で代表に入っていて、男子の打球も受けているので、速いタマは効かないだろうと思っていた。ラリーで我慢して攻めるしかないと思ったので、取られても取られても嫌にならずに最後までいけたと思います」
清瀬璃子(右)&藤井史穂
(青森山田高)
準々決勝:川添麻依子/小西春七(丸杉)に0-2で敗戦
清瀬「1ゲーム目に、リードしていたところを取りきれなかったのが悔しいです。力の差があるのはわかっていましたが、自分が後衛で藤井が前衛という攻撃の形は通用していた部分もあったので、もっと食らいつきたかったです。大会を通じては、1、2回戦を競って勝つことができて、いままでより1つか2つ上の(レベルの勝負で)よい経験ができたと思います。フィジカルやタッチの速さには差を感じたので、その差を縮めれば強くなっていけると感じました」
藤井「自分たちの全力よりも相手のほうが、動きが上でした。高校生よりもミスが少ないし、普段なら返ってこないタマも返ってきましたし、自分たちのやりたいことをさせてもらえない展開が多かったです。いつもとは違う点の取り方も必要だな、と思いました。自分のプレーではレシーブが難しくて、詰められてきて、うまくかわせませんでした。レシーブからでも押し返して、攻撃に持っていけるように練習していきたいです」
取材・文/平野貴也
写真/菅原 淳