5月28日に開催されたBWFワールドツアー・マレーシアマスターズ(クアラルンプール/Super500)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
日本勢で唯一決勝まで勝ち残ったのは女子シングルスの山口茜(上写真)。今大会は安定した内容で勝ち進み、準決勝までの4試合はすべて2-0で快勝。決勝戦を戦ったグレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)に対しても、第1ゲームは山口が中盤からリードを奪って21-17で先制する。
第2ゲームに入っても山口のペースが続き、最後は大きく引き離して21-7で勝利。34分の速攻劇で頂点に立った山口は、ワールドツアー上位大会(S500以上)では1月のマレーシアOP(S1000)以来のタイトル獲得となった。
そのほか種目は、第1試合に組まれた混合ダブルスを、デチャポル(上写真・右)/サプシリー(タイ)が制し、昨年のジャパンOP(S750)以来のV達成。女子ダブルスは、韓国の李紹希(イ・ソヒ)/ペク・ハナが、地元ファンの前で優勝をねらうタン/ティナー(マレーシア)を、100分超えの熱戦の末に勝利。ワールドツアー上位大会で初優勝を飾った。
男子シングルスはプラノイ・H.S.(インド/上写真)が、中国の翁泓陽(ウェン・ホンヤン)とのファイナルゲームの激闘を制して初優勝。男子ダブルスは、韓国の徐承宰(ソ・スンジェ)/カン・ミンヒュクが、地元で初タイトルをねらったマレーシアのティー・カイウン/マン・ウェイチョンとの2時間の死闘を制して優勝を手にしている。
28日の決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
プラノイ・H.S.(インド)②〔21−19、13−21、21−18〕1●翁泓阳(中国)94分
【女子シングルス】
山口茜②〔21−10、21−17〕0●グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
【男子ダブルス】
徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)②〔21−15、22−24、21−19〕1●ティーKW/マンWC(マレーシア)120分
【女子ダブルス】
李紹希/ペク・ハナ(韓国)②〔22−20、8−21、21−17〕1●タン/ティナー(マレーシア)101分
【混合ダブルス】
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔16−21、21−13、21−18〕1●馮彦哲/黄東萍(中国)91分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO