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【スディルマンカップ2023】地元中国がライバルの韓国を3-0で撃破!3大会連続Vを達成!<決勝戦結果>

5月21日に開催された世界国・地域別男女混合団体戦スディルマン杯2023(中国・蘇州)最終日は、準決勝で日本との激闘を制した中国と、マレーシアを3-1で破った韓国による決勝戦が行なわれた。

結果一覧は こちら

3大会連続Vに王手をかけた中国と、2017年大会以来の優勝に挑む韓国の対戦。第1試合の混合ダブルスには、中国が準決勝で温存した世界ランク1位の鄭思維(ツェン・シーウェイ/上写真・右)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)、韓国はエースの徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン)で勝負に出た。

第1ゲームは激しい点の奪い合いとなったが、終盤17オールから抜け出した徐承宰/蔡侑玎が21-19で先制。第2ゲームに入ると、プレッシャーで思うようなプレーができない中国ペアにミスが目立ち始める。一方の韓国ペアは、徐承宰の抜群のカバー力が光って10-4と先行。流れをつかんだかに見えた。

しかし、負けられない中国ペアは、中盤からようやく本領を発揮。5連続得点などで16オールまで持ち込む。追い上げられる韓国ペアも再び19-17とリードしたが、鄭思維/黄雅瓊がねばり強く戦って20オールに。緊張の場面でも強気に攻め抜いた中国ペアが、22-20で第2ゲームを奪い返した。

ファイナルゲームに突入すると、流れは一気に中国ペアへ。序盤から連続得点を奪った鄭思維/黄雅瓊が勢いづき、13-4と大きくリード。そのまま最後まで攻め続けた鄭思維/黄雅瓊が21-8で勝利を飾り、中国が先勝した。

逆転勝利をつかんだ中国の鄭思維(右)/黄雅瓊は、試合後に喜びを爆発させた

優勝に向けて、貴重な先制ポイントをつかんだ中国。第2試合の男子シングルスには経験豊富な石宇奇(上写真)が登場。韓国は、今大会2連敗を喫しているイ・ユンギュを起用した。

前日の準決勝では、日本の奈良岡功大と熱戦を繰り広げた石宇奇だが、その疲れを見せることなく序盤から強打を連発。クロススマッシュや鋭角なカットに対応できないイ・ユンギュにプレッシャーをかけ続け、21-13で第1ゲームを先制した。

第2ゲームは、前半こそイ・ユンギュが強打などでポイントを重ね7-1とリードするも、石宇奇は慌てることなく点差を詰めて15オール。さらに、イ・ユンギュを前後に揺さぶってラリーを制した石宇奇が、最後は21-17に抑えて勝利。2-0とした中国が優勝に王手をかけた。

次の試合に中国が勝てば、スディルマン杯13回目の頂点到達が決まる。その大事な役割を担ったのが、女子シングルスの陳雨菲(チェン・ユーフェイ/上写真)。相手はライバルのアン・セヨンだったが、第1ゲームは陳雨菲が最初にペースをつかむ。アン・セヨンの攻撃を冷静にさばいてチャンスをつくり、16-11。後半はアン・セヨンが差を詰めてきたが、18-16からスピードを上げた陳雨菲が21-16で先制する。

第2ゲームに入ると、互いの持ち味を発揮して主導権を奪い合う展開に。スコアは離れず13オールまで進んだが、ここで勝負所と見た陳雨菲が、ギアを一気に上げて連続得点。アン・セヨンのミスを誘いながらリードを保ち、ついに陳雨菲が20-17でチャンピオンシップポイントを握る。

しかし、負ければチームの敗戦が決まるアン・セヨンも意地を見せ、鋭いクロスカットなどで20オール。これで流れもアン・セヨンに傾いたが、追い込まれた陳雨菲も気迫のラリーを展開。ボディへの強烈なスマッシュで21点目を奪うと、最後はアン・セヨンのクリアーがバックアウトとなり22-20。陳雨菲が終盤の追い上げを振り切って勝利をつかみ、中国が3-0で韓国に快勝。3大会連続V、そして13回目の栄光を手にした。

中国の3連覇が決まると、優勝ポイントを挙げた陳雨菲にチームメートが飛び込んだ
13回目の優勝を飾った中国。準決勝の日本戦で逆転勝利をつかみ、その勢いを韓国戦にぶつけて快勝した

▼決勝(5月21日)

中国 3−0 韓国

XD 鄭思維/黄雅瓊②〔18−21、22−20、21−8〕1●徐承宰/蔡侑玎62分

MS 石宇奇②〔21−13、21−17〕0●イ・ユンギュ55分

WS 陳雨菲②〔21−16、22−20〕0●アン・セヨン57分

※中国が13回目の優勝。2019年、2021年に続き3連覇を達成

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

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