5月19日に開催された世界国・地域別男女混合団体戦スディルマン杯2023(中国・蘇州)6日目は、決勝トーナメント・準々決勝が行なわれた。
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予選リーグ・グループAを首位で通過した優勝候補の中国は、グループB・2位のインドネシアと対戦。第1試合の混合ダブルスは、中国の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)が第1ゲームを失い、第2ゲームも14-19まで追い込まれたが、ここから世界ランク1位の底力を発揮。6連続得点で逆転に成功し第2ゲームを奪い返すと、ファイナルゲームは21-11で圧倒して勝利。中国が先制する。
続く男子シングルスは、中国の石宇奇(シー・ユーチー/上写真)とインドネシアのアンソニー・S・ギンティンの対決となったが、ここを制したのは石宇奇。第1ゲームを22-20で奪うと、第2ゲームも勢いをキープしたままギンティンを封じ21-14。この後に登場した女子シングルスの陳雨菲(チェン・ユーフェイ)も、グレゴリア・マリスカ・トゥンジュンをストレートで下し、中国が3-0で快勝。準決勝進出を決めた。
グループC・1位通過のマレーシアと、グループA・2位デンマークの勝負は、マレーシアに軍配があがった。混合ダブルスはマレーシアのチェン・タンジェ/トー・イーウェイ(上写真・手前)が勝利。デンマークのクリスチャンセン/ボエとのファイナルゲームを制して、チームに勢いをつける。
続く男子シングルスは、リー・ジジャとビクター・アクセルセンが激突。トップランカー同士の対決となり好勝負が期待されたが、試合序盤でアクセルセンが左太もも裏を痛めて棄権。思わぬ形でマレーシアが白星をつかみ、準決勝まであと 1勝とした。
逆転をねらうデンマークは、女子シングルスのミア・ブリックフェルトが、マレーシアのゴー・ジンウェイを下して逆転の可能性をつないだが、男子ダブルスは世界王者のアーロン・チア/ソー・ウィーイクが、デンマークのアストルップ/ラスムセンを17本、16本に抑えて勝利。マレーシアが3-1でデンマークを抑え、ベスト4入りを決めている。
韓国と台湾の勝負は、韓国が3-1で勝利をつかみベスト4に進んだ。韓国は男子シングルスこそ落としたものの、混合ダブルスの徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン)、女子シングルスのアン・セヨン(上写真)、そして男子ダブルスの金ワンホ/ナ・スンソンが白星を獲得。2大会連続の準決勝進出を決めた。
19日の結果、20日の準決勝・対戦カードは以下の通り。
▼準々決勝(19日)
中国(A組1位) 3–0 インドネシア(B組2位)
日本(D組2位)3-2 タイ(B組1位)
マレーシア(C組1位) 3–1 デンマーク(A組2位)
韓国(D組1位) 3−1 台湾(C組2位)
▼準決勝(20日)
日本 – 中国
韓国 – マレーシア
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO