5月2日、BWF(世界バドミントン連盟)はバドミントン界のレジェンドとして世界中のファンを魅了した林丹(リン・ダン/中国)とリー・チョンウェイ(マレーシア)のBWF殿堂入りを発表した。
今回の殿堂入りを決めた2人は、ともに2000年代から世界のトップで活躍し続けたレジェンドプレーヤー。林丹(上写真)は2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得し、世界選手権も5回の優勝を達成。『キング・オブ・バドミントン』と称され、これまで団体戦なども含め数多くの栄光を手にしてきた。
リー・チョンウェイ(上写真)は、その林丹のライバルとして北京、ロンドン五輪、そして2016年リオ五輪で銀メダルを獲得。スーパーシリーズやワールドツアーなどの国際大会で69回の優勝を達成している。世界ランキングでは、歴代最高となる348週間1位に輝いた(そのうち連続1位は200週/2008年8月〜2012年6月※BWF発表)。
長きに渡って好成績を収め続けたリー・チョンウェイは、2019年6月に鼻の早期ガンの影響により惜しまれながら現役を引退。その翌年の2020年7月には、東京五輪出場をめざしていた林丹が、ケガや体力の衰えなどを理由に現役を引退した。その後は新型コロナの影響などで世界中のファンの前に姿を見せる機会が制限されていたが、どちらも母国を中心に競技の普及活動などに力を入れている。
2人のBWF殿堂入りを祝うセレモニーは、5月26日にマレーシアで開催予定。セレモニーの様子は、BWFのYouTube公式チャンネルで視聴することができる。
BWF殿堂…国際大会で多くの実績を残した選手や指導者、審判など、バドミントンの普及・発展に貢献した関係者らが対象。発足した1996年以降、今回の2人を含めて73人が殿堂入りを果たしている(人数には発足メンバーを含む)。日本からは全英選手権女子シングルスで4度の優勝を飾った湯木博恵さん(故人)が、2002年に殿堂入り。日本代表の朴柱奉監督は、2001年に殿堂入りしている。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO