4月29日に開催されたアジア選手権2023(UAE・ドバイ)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。日本勢は4種目で準決勝に進出し、アジアのライバルたちと決勝進出をかけて争った。
日本のトップランカーが挑んだ準決勝。レベルの高い勝負が続く中、日本勢で唯一決勝の切符を手にしたのは、女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花(上写真・右)。前日の準々決勝で第1シードの陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)を下して勢いに乗る2人は、タイのジョンコパン/ラウィンダと対戦。第1ゲームは拮抗した戦いとなったが、17オールから先に抜け出した福島/廣田が先制。第2ゲームは9-4とリードした場面から12-13と逆転を許した日本ペアだったが、ここから7連続得点などで主導権を奪い返し21-15で勝利。決勝進出を決めた。
女子シングルスの山口茜(上写真)は、ライバルの戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)と激突。直近の試合では山口が接戦の試合を制していたが、今回も苦しい戦いに。第1ゲームを戴資穎が21-12で制すると、第2ゲームは山口が奪い返してファイナルゲームに突入。逆転勝利をねらった山口だったが、最終ゲームは戴資穎が先行しながら試合を進め、最後は21-15。惜敗に終わった山口は、2019年以来となる同大会の優勝を逃した。
男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾(上写真・手前)は、過去の対戦成績では大きくリードしているマレーシアのテオ・イーイ/オン・ユーシンと対戦。第1ゲームを奪われた後の第2ゲームこそ20オールの接戦となったが、最後は相手ペアに押し切られて24-26。0-2のストレートで敗れ、決勝進出はならなかった。また、男子シングルスの常山幹太は、第2シードのアンソニー・S・ギンティン(インドネシア)に13本、16本で敗戦。女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那も、韓国の李紹希/ペク・ハナとファイナル勝負にもつれた試合を落とし、ベスト4止まりとなった。
29日の準決勝結果、30日の決勝カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝(4月29日)
ロー・ケンイゥ(シンガポール)②〔21−19、21−15〕0●陸光祖(中国)42分
アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)②〔21−13、21−16〕0●常山幹太37分
▼決勝(4月30日)
ロー・ケンイゥ(シンガポール) − アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)
【女子シングルス】
▼準決勝(4月29日)
戴資穎(台湾)②〔21−12、16−21、21−15〕1●山口茜53分
アン・セヨン(韓国)②〔16−21、21−11、21−19〕1●陳雨菲(中国)75分
▼決勝(4月30日)
戴資穎(台湾) − アン・セヨン(韓国)
【男子ダブルス】
▼準決勝(4月29日)
テオEY/オンYS(マレーシア)②〔21−16、26−24〕0●保木卓朗/小林優吾50分
シェティ/ランキレッディ(インド)○〔21−18、13−14、キケン〕●王齊麟/李洋(台湾)41分
▼決勝(4月30日)
テオEY/オンYS(マレーシア) − シェティ/ランキレッディ(インド)
【女子ダブルス】
▼準決勝(4月29日)
福島由紀/廣田彩花②〔21−18、21−15〕0●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)51分
李紹希/ペク・ハナ(韓国)②〔16−21、21−8、21−13〕1●松本麻佑/永原和可那61分
▼決勝(4月30日)
福島由紀/廣田彩花 – 李紹希/ペク・ハナ(韓国)
【混合ダブルス】
▼準決勝(4月29日)
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−11、21−13〕0●ゴーSH/ライSJ(マレーシア)26分
蒋振邦/魏雅欣(中国)②〔21−17、21−15〕0●フェルディナンシャー/ウィジャジャ(インドネシア)35分
▼決勝(4月30日)
鄭思維/黄雅瓊(中国) − 蒋振邦/魏雅欣(中国)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO