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【高校選抜2023】沖本優大が単複制覇! 堂々の3冠達成!!〈男子個人戦〉

岩手県花巻市で開催していた「第51回全国高校選抜大会」は28日、大会最終日を迎えて個人戦のダブルスとシングルスで決勝戦までが実施され、春の高校日本一が決定した。ここでは、沖本優大が3冠を達成した男子のダイジェストをお伝えする。

【男子ダブルス】

決勝戦。第2ゲームから沖本(右)/角田は、本来の攻めの気持ちを取り戻して逆転勝ち。全日本ジュニアに続くタイトル獲得に成功した

準決勝2試合のうち、沖本優大/角田洸介(埼玉栄)と菅原海斗/田中陽樹(浪岡)の試合は、沖本/角田が序盤からリードを奪って第1ゲームを16本で奪うと、第2ゲームはその勢いを加速。21−11で決着させて決勝進出を決めた。また、野口駿平/三浦大地(埼玉栄)と谷岡大后/松川健大(ふたば未来学園)の試合は、第1ゲームを奪われた野口/三浦が第2ゲーム21−18で奪い返してタイに戻した。しかし、野口/三浦の反撃はここまで。谷岡/松川がファイナル9本で勝利し、決勝に駒を進めた。

全日本ジュニアと同じカードとなった決勝戦。第1ゲームは松川が果敢にネット前で仕掛けるなど、攻撃に出た谷岡/松川が21−17で制した。しかし、沖本/角田も第2ゲームに入ると、角田の積極的なネットプレーから優位な展開へと結びつけて21−19。1−1とした沖本/角田はファイナルゲーム、中盤の連続得点で相手を突き放すと、19−14からの連続得点で勝負あり。全日本ジュニアに次ぐ、ビッグタイトルを獲得した。

惜しくも優勝を逃した谷岡(左)/松川だが、谷岡が本調子ではないなかで、1年生の松川が奮闘して見事に決勝進出

≫28日の男子ダブルス結果(トーナメント表)はこちら

【男子シングルス】

男子ダブルスの表彰式後に始まった男子シングルス。準々決勝の結果、ベスト4に進出したのは、佐藤瑠活(東大阪大柏原)、山田修平(長野商)、松川健大(ふたば未来学園)、沖本優大(埼玉栄)。準決勝はどちらもファイナルゲームの勝負となったが、佐藤が山田を、沖本が松川を撃破して決勝進出。団体戦と先のダブルスで優勝している沖本は、3冠にあと1つと迫った。

3冠を達成した沖本優大は試合後、涙を滲ませながら周囲の人たちへの感謝を口にした

決勝戦第1ゲーム。中盤の連続失点で13−15とリードを奪われた沖本だったが、佐藤の鋭い上からのショットを封じるような配球から試合の主導権を奪い返すと、8連続得点で一気に第1ゲームの奪取に成功する。そして、第2ゲームに入ると、佐藤も上からのショットやスピードのあるネット前などでリードを奪う場面もあったが、このゲームでも沖本が終盤の16−17から怒濤の5連続得点で勝負あり。悲願の3冠を達成し、歓喜を爆発させた。

佐藤瑠活は前回大会のベスト8から、準優勝へと大きく順位を上げ、この1年の成長を示した

≫28日の男子シングルス結果(トーナメント表)はこちら

【優勝コメント】

沖本優大(写真右=ダブルス&シングルス優勝)

「もう最高ですね。チームのみんなの応援も力になりましたし、家族の応援もありました。そうやって応援してくれている人がいたので、(3冠できたことが)本当にうれしかったです。シングルスの決勝は、自分もサイドアウトばかりで調子が悪かったんですけど、普段から先生方に『試合では練習の7割の力しか出ないのが当たり前だ』と言われていたので、7割の力で優勝できるくらいの練習が日頃からできていたのかなと思います」

角田洸介(写真左=ダブルス優勝)

「決勝戦の内容は、自分的にはあまりよくなかったと思います。相手に1ゲーム目で(攻めて)来られて引いてしまったから、2−0で勝つことができなかったのが少し悔しい。ですが、2ゲーム目を19点で取れたことがすごく自信になって、ファイナルはいくしかないと挑みました。優勝できてうれしいです。インターハイも獲れるように頑張ろうと思います」

 

【男子個人戦の結果】

男子ダブルス

▼準決勝

沖本優大/角田洸介(埼玉栄・埼玉)②(21−16、21−11)0 ●菅原海斗/田中陽樹(浪岡・青森)

谷岡大后/松川健大(ふたば未来学園・福島)②(21−15、18−21、21−9)1 ●野口駿平/三浦大地(埼玉栄・埼玉)

▼決勝

沖本優大/角田洸介②(17−21、21−19、21−14)1 ●谷岡大后/松川健大

 

男子シングルス

▼準々決勝

佐藤瑠活(東大阪大柏原・大阪)②(21−11、21−11)0 ●谷岡大后(ふたば未来学園・福島)

山田修平(長野商・長野)②(14−21、21−16、21−12)1 ●中川友那(埼玉栄・埼玉)

松川健大(ふたば未来学園・福島)②(21−15、21−17)0 ●安田輝(比叡山・滋賀)

沖本優大(埼玉栄・埼玉)②(21−10、21−8)0 ●菅原海斗(浪岡・青森)

▼準決勝

佐藤瑠活②(21−17、20−22、21−11)1 ●山田修平

沖本優大②(16−21、21−14、21−14)1 ●松川健大

▼決勝

沖本優大②(21−15、21−17)0 ●佐藤瑠活

 

取材・文/吉井信行

写真/川口洋邦

 

【大会レポート】

3日目/個人戦
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3日目/個人戦
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2日目/団体戦
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2日目/団体戦
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初日/団体戦
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初日/団体戦
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【組み合わせ&結果】

男子団体

男子シングルス / 男子ダブルス 

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女子団体

女子シングルス / 女子ダブルス

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【大会フォトギャラリー】

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川口洋邦

初日

2日目<女子>

2日目<男子>

3日目

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