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【高校選抜2023】3連覇をめざす柳井商工が好発進! 他の優勝候補も順当に準々決勝へ<女子団体>

高校生の春の大一番「全国高校選抜大会」が25日に開幕した。大会は、岩手県花巻市総合体育館で28日まで開催される。25日は団体戦の男女1~3回戦を実施。ベスト8が出揃った。ここでは、女子団体のダイジェストをお伝えする。

【女子団体ダイジェスト】

3連覇をねらう柳井商工(山口)は、2回戦から登場して諫早商(長崎)、園田学園(兵庫)をともに3-0で破り順当な勝ち上がりを見せた。昨年12月に左ヒザ半月板の手術を行なった主将の田口真彩(2年)が公式戦に復帰。諫早商戦では、昨年の世界ジュニア女王である宮崎友花(1年)と組み、ペアとしての練習は重ねられていないなかでも、個々が鋭い動きと配球を見せて相手を上回った。

公式戦に復帰した柳井商工の主将・田口真彩(右)。宮崎友花とのペアで、シャープな動きを見せた

田口は1年生だった2021年に明地陽菜(柳井商工→4月より再春館製薬所)とのペアでインターハイ女子ダブルスを優勝している実力者だが、昨季は左ヒザの痛みに苦しみ、思うようにプレーできない日が続いていた。2月に練習に復帰したばかりだが、スピード感のある動きも披露。「手術後、痛みが出ていなくて順調に進んだ。緊張はあったけど、復帰できたことがすごくうれしかったので、楽しみが大きかった」と笑顔を見せた。復帰直後でシングルスとのダブル起用は難しいが、連覇をねらうチームにとって、主将のコート復帰は間違いなくプラスに働く。

竹光唯至監督は、「田口は(手術から期間が短く)戻って来られないかもと思っていたけど、リハビリを頑張った。昨年のインターハイに出ていたのは、田口と宮崎だけ。チャレンジャーだと思っているので、どこよりもどん欲にいきたい。初日に7人が出場して、それぞれに役割を果たせたのは収穫。他校も、よい選手が多く揃っている。向かっていく姿勢を見せないといけない」とライバルに警戒心を示した。

優勝争いの候補となる、ふたば未来学園(福島)や青森山田(青森)も順当にベスト8へ進出。四天王寺(大阪)や埼玉栄(埼玉)、作新学院(栃木)といった強豪も勝ち上がった。初顔は、ベスト32が最高だった開志国際(新潟)。伝統校の常総学院(茨城)を破った3回戦では、深井ゆあ(2年)が単・複で勝利を挙げる活躍を見せた。

作新学院はエースダブルスの遠藤美羽(左)/鈴木優芽亜を中心に、さらなる高みをめざす

そのほかに、前回と同じカードとなったベスト16対決で、高松商(香川)が3-2で西武台千葉(千葉)に雪辱して準々決勝へ進出。西武台千葉は、前回大会でシングルス16強の竹澤みなみ(2年)が単複で勝利を挙げたが、高松商は、エース対決を外すオーダーで勝負。2-2の状況で試合に臨んだ第3シングルスは、エースの笠井李柑(2年)が活躍。第1ゲームに得意の強打を見せ、第2ゲームでは緩急を加えて相手を翻ろう。「去年は、同じ相手に自分が第1シングルスで負けてチームも負けてしまった。リベンジ、リベンジ、リベンジ!と思っていました」とプレッシャーのかかる場面での雪辱成功に笑顔を見せた。

西武台千葉戦の第3シングルスで貴重な勝利を挙げた、高松商の笠井李柑

大会2日目となる26日は、団体の準々決勝から決勝までが行なわれる予定だ。

【女子団体・準々決勝対戦カード】

柳井商工(山口) ― 開志国際(新潟)

高松商(香川) ― 青森山田(青森)

四天王寺(大阪) — 作新学院(栃木)

埼玉栄(埼玉) ― ふたば未来学園(福島)

◆女子団体初日(1~3回戦)の結果はこちら

 

取材・文/平野貴也

写真/川口洋邦

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