1、2年生の新チームで挑む『全国高校選抜大会』が、3月25日から28日まで岩手県・花巻市総合体育館で開催される。51回目となる今回の団体戦には、男女計67校が出場。各都道府県代表による熾烈な戦いを制するのはどこか?
ここでは、高校選抜直前企画として、バドミントン・マガジン3月号で掲載されている展望記事をバド×スピ!に特別公開。男子団体の展望を紹介する。
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上位陣は混戦模様。抜け出すのは果たして…
昨年のインターハイで悲願の初優勝を遂げた瓊浦(長崎)が、今大会の第1シード。全日本ジュニア8強の林田真龍/高田隆誠のダブルスなどを中心に、春の頂点に挑む。
また、その瓊浦と決勝を争った第2シードの高岡第一(富山)も、昨年は春夏ともに準優勝と力のあるチームだ。米隆斗/増井翔大を軸に、新チームとなっても優勝争いに絡んでいけるかに注目したい。
近年の男子団体で2強ともいえる存在である埼玉栄(埼玉)と、ふたば未来学園(福島)も健在だ。インターハイ3位の埼玉栄は沖本優大がチームの大黒柱。その沖本の単複以外にも星を奪える選手がそろっており、優勝をねらうだけの戦力は十分。昨年の選抜はコロナの影響で欠場、インターハイではライバル・ふたば未来に勝ちながらも準決勝敗退と、悔しい思いをしてきただけに「すべての試合を全力で戦い、全国優勝めざして頑張ります」と大屋貴司監督。
そして昨年、5年ぶり2回目の優勝を果たしたのが、ふたば未来学園だ。インターハイでは準々決勝敗退に終わったが、「負けを知っていることがチームの強み」と本多裕樹監督。埼玉栄の沖本とともに日本B代表に選ばれた谷岡大后を単複の得点源として、層の厚い1年生メンバーとともに夏の悔しさをぶつけていきたい。
その他では、全日本ジュニア複8強の神山剛輝/佐藤瑠活をエースとする、インターハイ3位の東大阪大柏原(大阪)も優勝争いに加わる力がありそう。また、19年準優勝の聖ウルスラ学院英智(宮城)は、2回戦で瓊浦との対戦が予想されるほか、インターハイ8強の水島工(岡山)や八代東(熊本)、自由ケ丘(福岡)、地元・岩手の前沢や花北青雲の戦いぶりにも注目したい。
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第51回全国高校選抜大会
◆競技日程
3月25日(土)9:30~ 団体戦(1~3回戦)
3月26日(日)9:30~ 団体戦(準々決勝~決勝)
3月27日(月)9:00~ 個人戦・ダブルス(1回戦~準々決勝)、個人戦・シングルス(1~2回戦)
3月28日(火)9:00~ 個人戦・ダブルス(準決勝~決勝)、個人戦・シングルス(準々決勝~決勝)
※会場は花巻市総合体育館
文/吉井信行
構成/バドミントン・マガジン編集部(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)
写真/BBM