3月19日に開催されたBWFワールドツアー・全英選手権(バーミンガム/Super1000)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
女子シングルスは、陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)とアン・セヨン(韓国/上写真)が激突。トップ同士の対決は第1ゲーム、アン・セヨンが先制する。陳雨菲の鋭いカットに反応しながらポイントを奪い、21-17。全英初優勝に王手をかけた。しかし、第2ゲームは陳雨菲が主導権を握って21-10で取り返し、勝負の行方はファイナルゲームへ。すると、積極的に攻撃を仕掛けるアン・セヨンが前半にリードを奪って12-7。意地を見せる陳雨菲が後半に追いつき17オールとしたが、終盤はアン・セヨンが引かずに攻め抜き21-19で勝利。アン・セヨンが初の全英タイトルを獲得した。
男子ダブルスはアルディアント(上写真・右)/アルフィアンとセティアワン/アッサンのインドネシアの同国対決となり、頂点に立ったのはアルディアント/アルフィアン。ベテランのセティアワン/アッサンに対して、スピーディーな攻撃で押し切り初優勝。韓国対決となった女子ダブルス決勝は、金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン)が李紹希(イ・ソヒ)/ペク・ハナを2-0のストレートで退けて優勝。混合ダブルスは中国の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)が、韓国の徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン)とのファイナル勝負の激闘を制し、2019年以来の全英王者となった。
男子シングルスも中国対決。新鋭の李詩灃(リ・シフェン/上写真・左)と復活Vをねらう石宇奇(シー・ユーチー)の勝負は、若手の李詩灃に軍配。第1ゲーム26-24の大接戦を制して、第2ゲームはペースが落ちた石宇奇を圧倒して優勝を勝ち取った。
3月19日の決勝戦結果は以下の通り。
【男子シングルス】
李詩灃(中国)②〔26−24、21−5〕0●石宇奇(中国)50分
【女子シングルス】
アン・セヨン(韓国)②〔21−17、10−21、21−19〕1●陳雨菲(中国)75分
【男子ダブルス】
アルディアント/アルフィアン(インドネシア)②〔21−17、21−14〕0●セティアワン/アッサン(インドネシア)34分
【女子ダブルス】
金昭英/孔熙容(韓国)②〔21−5、21−12〕0●李紹希/ペク・ハナ(韓国)43分
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−16、16−21、21−12〕1●徐承宰/蔡侑玎(韓国)64分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO