3月16日に開催されたBWFワールドツアー・全英選手権(バーミンガム/Super1000)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。
日本勢は5種目で2回戦に登場。男子シングルスは奈良岡功大(上写真)が準々決勝に進出。インドの強敵、スリカンス・キダムビとの対戦では、第1ゲームを21-17で制した奈良岡が、第2ゲームも15本に抑えて勝利。大舞台で2回戦を突破した。西本拳太はマレーシアのリー・ジジャ(マレーシア)との勝負に挑むも、0-2のストレート負け。ベスト8入りはならなかった。
3ペアが戦った女子ダブルスは、松本麻佑/永原和可那(上写真・右)がベスト8に進出。地元イングランドのスミス/バーチを相手に第1ゲームを21-9で圧倒すると、第2ゲームも21-10で快勝。準々決勝に勝ち進んだ。
前回大会で優勝を飾っている志田千陽/松山奈未は、韓国ペアと対戦。前週のドイツOP(S300)決勝で敗れた相手に対し、第1ゲームは志田/松山が21-18で先制。続く第2ゲームは相手に10-17とリードを許した場面から17-19まで迫ったが、最後は振り切られファイナルゲームに突入。なんとか勝利をつかみとりたい志田/松山だったが、後半は失速して9-21で敗戦。難敵に2大会連続で屈し、2回戦敗退となった。2020年全英優勝の福島由紀/廣田彩花は、インドのペアに押し負けて0-2で敗戦している。
こちらも3ペアが2回戦に勝ち上がった混合ダブルスは、山下恭平/篠谷菜留(上写真・手前)、金子祐樹/松友美佐紀が準々決勝に進出。金子/松友はマレーシアペアを、山下/篠谷は台湾ペアをそれぞれ撃破。ベスト8入りを決めた。3連覇をねらった渡辺勇大/東野有紗は、第1ゲームを奪われた後の第2ゲームで、渡辺の負傷により途中棄権。悔しい形で2回戦敗退となった。
女子シングルスは連覇をねらう山口茜がドイツ選手を下して準々決勝へ。男子ダブルスも保木卓朗(上写真・右)/小林優吾がスコットランドペアを2-0で退けてベスト8進出を決めている。
3月16日の日本選手の結果、16日準々決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼2回戦(3月16日)
奈良岡功大②〔21−17、21−15〕0●スリカンス・キダムビ(インド)51分
西本拳太●0〔15−21、10−21〕②リー・ジジャ(マレーシア)40分
▼準々決勝(3月17日)
李詩灃(中国) − ン・ツェヨン(マレーシア)
アンソニー・S・ギンティン(インドネシア) − アンダース・アントンセン(デンマーク)
奈良岡功大 – リー・ジジャ(マレーシア)
石宇奇(中国) − 翁泓陽(中国)
【女子シングルス】
▼2回戦(3月16日)
山口茜②〔21−13、21−17〕0●イボンヌ・リ(ドイツ)35分
▼準々決勝(3月17日)
山口茜 – 王祉怡(中国)
陳雨菲(中国) − グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
何冰嬌(中国) − 戴資穎(台湾)
キャロリーナ・マリーン(スペイン) − アン・セヨン(韓国)
【男子ダブルス】
▼2回戦(3月16日)
保木卓朗/小林優吾②〔21−17、21−17〕0●ダン/ホール(スコットランド)39分
▼準々決勝(3月17日)
アルディアント/アルフィアン(インドネシア) − マウラナ/フィクリ(インドネシア)
保木卓朗/小林優吾 – 何濟庭/周昊東(中国)
劉雨辰/欧烜屹(中国) − セティアワン/アッサン(インドネシア)
王昶/梁偉鏗(中国) − カルナンド/マーティン(インドネシア)
【女子ダブルス】
▼2回戦(3月16日)
志田千陽/松山奈未●1〔21−18、19−21、9−21〕②李紹希/ベク・ハナ(韓国)76分
松本麻佑/永原和可那②〔21−9、21−10〕0●スミス/バーチ(イングランド)32分
福島由紀/廣田彩花●0〔14−21、22−24〕②ジョリー/プレラ(インド)50分
▼準々決勝(3月17日)
陳清晨/賈一凡(中国) − 金昭英/孔熙容(韓国)
鄭雨/張殊賢(中国) − 松本麻佑/永原和可那
ジョリー/プレラ(インド) − 李汶妹/劉玄炫(中国)
ラハユ/ラマダンティ(インドネシア) − 李紹希/ベク・ハナ(韓国)
【混合ダブルス】
▼2回戦(3月16日)
渡辺勇大/東野有紗●〔21−23、7−13、キケン〕○金ワンホ/鄭ナウン(韓国)36分
金子祐樹/松友美佐紀②〔21−12、11−21、21−19〕1●タンKM/ライPJ(マレーシア)60分
山下恭平/篠谷菜留②〔21−16、21−12〕0●葉宏蔚/李佳馨(台湾)36分
▼準々決勝(3月17日)
鄭思維/黄雅瓊(中国) − 金子祐樹/松友美佐紀
クシャリアント/クスマワティ(インドネシア) − 山下恭平/篠谷菜留
徐承宰/蔡侑玎(韓国) − デチャポル/サプシリー(タイ)
タベリング/ピキ(オランダ) − 金ワンホ/鄭ナウン(韓国)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO