3月11日に開催されたBWFワールドツアー・ドイツOP（ミュールハイム・アン・デア・ルール／Super300）5日目は、各種目準決勝が行なわれた。日本は5種目に登場し、女子シングルスと女子ダブルスが決勝の切符をつかみ取っている
女子シングルスで準決勝に勝ち進んだのは山口茜（上写真）。2回戦、準々決勝と中国の若手選手を一蹴し、準決勝もライバルの陳雨菲（チェン・ユーフェイ／中国）と激突。第1ゲームこそ21-18と競った展開となったが、第2ゲームは後半に突き放して21-16た山口が勝利。中国選手に3連勝を飾った日本のエースが、決勝へと勝ち進んだ。
女子ダブルスは、志田千陽（上写真・左）／松山奈未が準決勝を突破。相手は準々決勝で松本麻佑／永原和可那を下している、マレーシアのタン／ティナー。積極的な攻撃を仕掛けてくる相手ペアに対して、第1ゲームは20オールの接戦から志田／松山が24-22で制してみせる。第2ゲームに入ると相手の勢いが失速。スピード戦をモノにした志田／松山が、21-13に抑えて決勝進出を決めている。
男子シングルスの桃田賢斗（上写真）は、中国の李詩灃（リ・シフェン）と対戦。フィジカルの強い相手との勝負は、桃田が第1ゲームを11-21で落とす。続く第2ゲームも主導権をつかめないまま、7-21で敗戦。0-2で敗れた桃田だが、国際大会では久々の上位成績で終えている。
2ペアが準決勝に勝ち上がった混合ダブルスは、山下恭平／篠谷菜留（上写真・左）、緑川大輝／齋藤夏ともに敗戦。山下／篠谷は韓国ペアに第1ゲームを奪取するも、後半は接戦を落として逆転負けを許した。男子ダブルスの古賀輝／齋藤太一も、韓国ペアとの71分の激闘に敗れベスト4に終わった。
3月11日の結果、準決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝（3月11日）
伍家朗（香港）②〔21−14、14−21、21−15〕１●李卓耀（香港）58分
李詩灃（中国）②〔21−11、21−7〕０●桃田賢斗40分
▼決勝（3月12日）
伍家朗（香港） − 李詩灃（中国）
【女子シングルス】
▼準決勝（3月11日）
山口茜②〔21−18、21−16〕０●陳雨菲（中国）43分
アン・セヨン（韓国）②〔21−12、21−13〕０●45分何冰嬌（中国）
▼決勝（3月12日）
山口茜 – アン・セヨン（韓国）
【男子ダブルス】
▼準決勝（3月11日）
催率圭／金ワンホ（韓国）②〔18−21、21−16、21−12〕１●古賀輝／齋藤太一71分
徐承宰／カン・ミンヒュク（韓国）②〔21−13、21−19〕０●李哲輝／楊博軒（台湾）39分
▼決勝（3月12日）
催率圭／金ワンホ（韓国） − 徐承宰／カン・ミンヒュク（韓国）
【女子ダブルス】
▼準決勝（3月11日）
志田千陽／松山奈未②〔24−22、21−13〕０●タン／ティナー（マレーシア）42分
李紹希／ベク・ハナ（韓国）②〔21−18、21−18〕０●金昭英／孔熙容（韓国）51分
▼決勝（3月12日）
志田千陽／松山奈未 − 李紹希／ベク・ハナ（韓国）
【混合ダブルス】
▼準決勝（3月11日）
金ワンホ／鄭ナウン（韓国）②〔14−21、21−19、21−19〕１●山下恭平／篠谷菜留78分
馮彦哲／黄東萍（中国）②〔21−16、21−16〕０●緑川大輝／齋藤夏45分
▼決勝（3月12日）
金ワンホ／鄭ナウン（韓国） − 馮彦哲／黄東萍（中国）
文／バドミントン・マガジン編集部
写真／BADMINTONPHOTO