3月9日に開催されたBWFワールドツアー・ドイツOP(ミュールハイム・アン・デア・ルール/Super300)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。3月14日に開幕する全英OP(S1000)の前哨戦となる今大会で、日本代表らは順当に勝利をつかみ、調子を上げている。
男子シングルスは、前日の1回戦で久々に国際大会での勝利を飾った桃田賢斗が、カナダのブライアン・ヤンを2-0で制して2回戦を突破。準々決勝進出を決めた。また、西本拳太は2021年世界王者のロー・ケンイゥ(シンガポール)とファイナルゲームの接戦を演じ、最後は21-19で勝利を収め、ベスト8入りを決めている。女子シングルスの山口茜も、中国の若手選手を2-0で退けて2回戦を勝ち上がった。
ダブルス勢も好調だ。男子ダブルスは保木卓朗/小林優吾、古賀輝/齋藤太一が勝利。2回戦からの登場となった古賀/齋藤は、昨年の世界王者でもあるアーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)を2-0で下してベスト8進出。古賀/齋藤は第2ゲームの後半で相手の追い上げに苦しむ場面もあったが、なんとか乗り越えて貴重な白星をつかんでいる。
女子ダブルスも上位ランカーの志田千陽/松山奈未、松本麻佑/永原和可那、福島由紀/廣田彩花がそろって白星。混合ダブルスは渡辺勇大/東野有紗が韓国ペアに敗れたもの、山下恭平/篠谷菜留、緑川大輝/齋藤夏が勝利を飾った。緑川/齋藤は、金子祐樹/松友美佐紀との日本人ペア対決を制して準々決勝に勝ち進んでいる。
3月9日の結果、準々決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼2回戦(3月9日)
常山幹太●0〔12−21、20−22〕②陸光祖(中国)51分
桃田賢斗②〔21−16、21−10〕0●ブライアン・ヤン(カナダ)39分
西本拳太②〔21−17、13−21、21−19〕1●ロー・ケンイゥ(シンガポール)78分
▼準々決勝(3月10日)
桃田賢斗 – 西本拳太
李卓耀(香港) − 李佳豪(台湾)
伍家朗(香港) − 陸光祖(中国)
李詩灃(中国) − 林俊易(台湾)
【女子シングルス】
▼2回戦(3月9日)
山口茜②〔21−11、21−14〕0●張藝曼(中国)31分
川上紗恵奈●1〔21−15、9−21、14−21〕②何冰嬌(中国)54分
▼準々決勝(3月10日)
山口茜 – 王祉怡(中国)
陳雨菲(中国) − ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)
何冰嬌(中国)− 許玟琪(台湾)
アン・セヨン(韓国) − 金ガウン(韓国)
【男子ダブルス】
▼2回戦(3月9日)
保木卓朗/小林優吾②〔21−17、21−11〕0●クラール/メンダーク(チェコ)38分
古賀輝/齋藤太一②〔21−13、21−18〕0●アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)45分
▼準々決勝(3月10日)
保木卓朗/小林優吾 – 李哲輝/楊博軒(台湾)
古賀輝/齋藤太一 – ベイ/モーヘッド(デンマーク)
徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国) − 王齊麟/張課琦(台湾)
催率圭/金ワンホ(韓国) − アストルップ/ラスムセン(デンマーク)
【女子ダブルス】
▼2回戦(3月9日)
志田千陽/松山奈未②〔21−12、21−16〕0●クースペット/モスツェニスキ(ドイツ)38分
福島由紀/廣田彩花②〔21−12、21−17〕0●加藤佑奈/廣上瑠依54分
松本麻佑/永原和可那②〔21−12、21−16〕0●楊雅婷/楊霈霖(香港)39分
中西貴映/岩永鈴●0〔20−22、16−21〕②G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)58分
▼準々決勝(3月10日)
志田千陽/松山奈未 – 福島由紀/廣田彩花
松本麻佑/永原和可那 – タン/ティナー(マレーシア)
G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア) − 金昭英/孔熙容(韓国)
李紹希/ベク・ハナ(韓国) − 鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)
【混合ダブルス】
▼2回戦(3月9日)
渡辺勇大/東野有紗●0〔15−21、16−21〕②金ワンホ/鄭ナウン(韓国)46分
山下恭平/篠谷菜留②〔21−8、21−19〕0●鄧俊文/謝影雪(香港)40分
緑川大輝/齋藤夏②〔21−16、21−19〕0●金子祐樹/松友美佐紀44分
▼準々決勝(3月10日)
山下恭平/篠谷菜留 − 李晉熙/吳芷柔(香港)
緑川大輝/齋藤夏 – ジケル/デリュウィ(フランス)
馮彦哲/黄東萍(中国) − 楊博涵/胡綾芳(台湾)
金ワンホ/鄭ナウン(韓国) − チェンTJ/トーEW(マレーシア)
文/バドミントン・マガジン編集部