2月28日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。2月後半はワールトツアー上位大会が開催されず、順位に大きな変動はなかった。ここでは、ダブルス3種目のランキングを紹介する。
【男子ダブルス】
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5種目で唯一、10万ポイント超えがいない男子ダブルス。実力が拮抗する中、インドネシアのエース格に成長したアルディアント(上写真・右)/アルフィアン(インドネシア)が、9万2464ポイントで1位に立つ。2位のアーロン・チア/ソーウィーイク(マレーシア)は8万4683ポイント、3位のセティアワン/アッサン(インドネシア)は8万225ポイント、4位につける保木卓朗/小林優吾は7万6120ポイント。パリ五輪をめざすホキコバは、五輪レースを有利な状況で戦い抜くためにもベスト4をしっかりキープしたい。昨年末のワールドツアーファイナルズ2022を制している5位の劉雨辰(リュウ・ユチェン)/欧烜屹(オウ・シュァンイ/中国)が激しく迫ってきており、その差は1978ポイントだ。
日本勢2番手は、25位の古賀輝/齋藤太一。ホキコバとの差は3万6103ポイントと大きく開いている。3番手の竹内義憲/松居圭一郎(27位)とともに、少しずつポイントを重ね、順位を上げていきたい。
【女子ダブルス】
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中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/上写真・左)が唯一の10万ポイント超えで1位。2位の志田千陽/松山奈未との差は1万6373ポイントと、大きく開いている。3位も中国の鄭雨(ツェン・ユ)/張殊賢(ツァン・シューシャン)。一時は日本勢、続いて韓国勢が席巻した女子ダブルスは、パリ五輪レースに向けて中国勢が照準を合わせてきた。
8位につけていたラハユ/ラマダンティ(インドネシア)が、3ランクアップの5位に浮上。東京五輪金メダルのラハユが、新しいパートナーとともに「連覇」をねらう。
日本勢2番手は9位の福島由紀/廣田彩花、3番手は11位の松本麻佑/永原和可那で、ともに6万ポイント台。五輪連続出場のために、しっかり順位を上げておきたい。また、A代表に抜擢された櫻本絢子/宮浦玲奈が10ランクアップの54位に浮上。中西貴映/岩永鈴(16位)、加藤佑奈/廣上瑠依(26位)に続く6番手につけた。
【混合ダブルス】
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男子シングルスのビクター・アクセルセン(デンマーク)に続く高得点が、混合ダブルスの鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)だ。11万2400ポイントと、アクセルセンと同じく11万ポイント超え。2位の渡辺勇大(上写真・左)/東野有紗(9万39650との差は1万8435ポイントと、大きく開いている。
3位の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)、4位のデチャポル/サプシリー(タイ)が8万ポイント。女子シングルスと同じく、「4強」状態が続いている。
日本勢2番手の金子祐樹/松友美佐紀は13位から15位に後退。パリ五輪出場のために、しっかりポイントを重ね、順位を上げていきたい。A代表として鎬をけずる、山下恭平/篠谷菜留(19位)、緑川大輝/齋藤夏(23位)もチャンスはある。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO