2023年の年明けからワールドツアーに参戦していた日本代表が1月30日に帰国。インドネシアマスターズ(1月24日~29日/Super500)から帰国した日本代表選手が成田空港で取材に対応した。
下記はマレーシアOP(1月10日~15日/Super1000)で優勝、インドOP(1月17日~22日/Super750)で準優勝した山口茜のコメント。※インドネシアマスターズは棄権
山口茜
――よいスタートとなった国際大会を振り返って
結果としては、2大会で優勝と準優勝だったのでよかったと思います。プレー面でも、準決勝、決勝のプレーがどうだったかというよりは、1回戦、2回戦から、しっかり戦えたのがよかったかなと思います。
――好調をキープできている要因は
世界選手権やジャパンオープンで感じたプレーのやり方、タイミングの外し方を、継続して意識してやれているのは、いいところかなと思います。
――パリ五輪に向けての強化ポイントは
プレーというより、長期的に考えるとモチベーションの維持など気持ちの面でずっと保つのは難しい部分だと思うので、そこをできる限り、自分でしっかりコントロールしていきたいです。
――第3戦のインドネシアマスターズを欠場した理由は
身体の疲労や痛みの部分で、大事を取るという感じです。
――インドOPの決勝戦でもつらそうに見えた
そうですね。3週連続で戦い抜く難しさは感じるところかなと思います。
――スーパー1000優勝で1年が始まった出足のよさについて
毎年、1月の東南アジアの試合は、よくないスタートが多かったので、そこを乗り越えられたことに関してはよかったと思います。
――3週目をスキップしたのは、メンタルが理由?
気持ちというよりは、身体の部分の方が大きいかなと思います。
――2大会連続でアン・セヨン選手と決勝を戦いました。相手の成長や変化を感じるところは?
昨年末のファイナルズより、もっと自信を持って守備をしていると感じました。そこから、自分の攻撃に持って行く展開も、以前より積極的だと感じましたし、こちらのプレッシャーの感じ方も前より大きくなっているのかなと思います。
――大会が3週連続の過密スケジュールの中で、疲労が溜まったら大会を休むことも必要?
もちろん、身体がずっと続くわけではないので、自分でも考えてやっていく必要はあると思います。
――世界ランクをキープすることを考えると休みにくいのでは?
ケガをしたら元も子もないので。自分は、今、パリのレースやランキングはそんなに深く意識しているところではないので、出ると決めた大会でベストパフォーマンスができる状態をしっかり作っていきたいと思います。
――年明けの大会は、これまでよくなかったという話ですが、全日本総合を終えてすぐに遠征でした。どのように調整したのですか?
短い期間でしたけど、全日本総合から気持ちの切り替えは短期間でリフレッシュして、もう1回頑張る状態を作れたのがよかったかなと思います。
――全日本総合のときには、パリへの気持ちは、まだ固まっていないと話していましたが、自分の中でどう調整しようというわけではなく、しばらくは流れのまま待つという形でしょうか
そうですね。わからないですけど。「わからないです」って感じです(笑)。
――次は、国内でS/Jリーグがあります。意気込みをお願いします
自分たちA代表やB代表がいて、チーム全員がなかなか揃わない中で、しっかりとトップ4までこぎ着けたという感じだと思うので、それを無駄にしないように。結果としても、いいプレーでも(次に)つなげていけるようにやりたいと思います。
――国際大会では、次の大きな目標は全英OPになると思いますが、今回の結果をどうつなげたいですか
プレーの内容自体は悪くなかったと思うので、そこは継続させつつ、インドOPの決勝は、相手がやりたいようにうまくやられてしまった部分があると思うので、そういうところは修正して、自分から主導権を握る試合をやっていきたいと思います。
取材・文/平野貴也