日本バドミントン協会は、1月22日、臨時評議員会を開き、昨年から問題となってきた元職員の公金私的流用の隠蔽に関わり、厳重注意処分および注意処分を受けた理事6名と監事2名に対する解任請求の採決を取ったが、この議案は否決された。
理事の解任は評議員の2分の1の賛成、監事の解任は3分の2の賛成があれば可決される。評議員会ではさまざまな意見が出たものの、賛成票がこの数字に達しなかったため、否決となった。解任請求のあった8名は、引き続き理事および監事として業務を継続する。
この日の評議員会ではJリーグ前チェアマンの村井満氏が新たに理事に就任することが承認され、評議員会後の理事会で代表理事および副会長になることが決まった。理事会後に取材に対応した村井副会長は、「本事案に関する第三者委員会のレポートを読んでいないのと、8名の方に対して直接インタビューをしたわけではないので、不用意な発言は申し上げにくい」としたものの、「印象として解任動議が出ていること、それに賛成する評議員の方がいらっしゃることについては厳粛に受け止めなければならない問題だろうとは思います。一方で、当事者の皆さんには、社会が納得できる弁明があるのかないのか聞かなければならない。そういうことも含めて、私は天日干しをしていく覚悟です」と話した。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部