1月14日に開催されたBWFワールドツアー・マレーシアOP(クアラルンプール/Super1000)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
準決勝の第1試合に組まれた混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗(上写真・右)は、タイのデチャポル/サプシリーと対戦。初戦からの3試合を2-0で勝ち抜いた渡辺/東野は、この日も第1ゲームを奪取。難敵を相手に18本 で制すと、第2ゲームも渡辺/東野が21-15でモノにして勝利。昨年9月のジャパンOP以来となる決勝進出を決めた。
女子シングルスは山口茜(上写真)と戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)が激突。実力者同士の試合は、第1ゲームを山口が21-18で先制。16-11から17オールまで追いつかれたが、終盤は山口が連続ポイントをつかんで第2ゲームにつなげた。その第2ゲームも中盤まで点数の取り合いとなったが、12-11から突き放したのは山口。戴資穎から7連続得点を奪い、最後は21-16で勝利。山口がライバルを下し、決勝の切符をつかんだ。
日本から2選手が準決勝まで勝ち進んだ男子シングルスは、奈良岡功大(上写真)が同世代のライバル、クンラビット・ビティサラン(タイ)と対戦。第1ゲームを奈良岡が先制するも、第2ゲームはクンラビットが取り返してファイナルゲームへ。どちらも負けられない戦いは、奈良岡が中盤に8-13とリードを許したが、ここから連続得点などで追い上げ逆転に成功。21-17で最終ゲームを制した奈良岡が、1時間53分の大接戦の勝者となり決勝進出を決めた。
初戦から強敵を連破してきた常山幹太は、ビクター・アクセルセン(デンマーク)との勝負に挑んだ。第1ゲームは、序盤から10連続失点を喫した常山。世界王者にそのままリードを許し7-21で先制を許した。巻き返しをねらう常山だったが、アクセルセンの勢いを止めらず。第2ゲームを15-21で落とした常山が0-2のストレートで敗れ、奈良岡との同国決勝とはならなかった。
1月14日の準決勝の結果、15日の決勝戦の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準決勝(1月14日)
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−7、21−15〕0●常山幹太46分
奈良岡功大②〔21−17、19−21、21−17〕1●クンラビット・ビティサラン(タイ)113分
▼決勝(1月15日)
奈良岡功大 – ビクター・アクセルセン
【女子シングルス】
▼準決勝(1月14日)
山口茜(日本)②〔21−18、21−16〕0●戴資穎(台湾)41分
アン・セヨン(韓国)②〔21−12、19−21、21−9〕1●陳雨菲(中国)71分
▼決勝(1月15日)
山口茜 – アン・セヨン
【男子ダブルス】
▼準決勝(1月14日)
王昶/梁偉鏗(中国)②〔21−16、11−21、21−15〕1●シェティ/ランキレッディ(インド)64分
アルディアント/アルフィアン(インドネシア)②〔21−18、21−17〕0●徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)42分
▼決勝(1月15日)
王昶/梁偉鏗 − アルディアント/アルフィアン
【女子ダブルス】
▼準決勝(1月14日)
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−9、2−0、キケン〕0●ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)33分
ベク・ハナ/イ・ユリム(韓国)②〔21−17、23−21〕0●鄭雨/張殊賢(中国)72分
▼決勝(1月15日)
陳清晨/賈一凡 – ベク・ハナ/イ・ユリム
【混合ダブルス】
▼準決勝(1月14日)
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−16、21−18〕0●フェルディナンシャー/ウィジャジャ(インドネシア)43分
渡辺勇大/東野有紗(日本)②〔21−18、21−15〕0●デチャポル/サプシリー(タイ)43分
▼決勝(1月15日)
鄭思維/黄雅瓊 – 渡辺勇大/東野有紗
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO