日本バドミントン協会は、1月14日、臨時理事会を開催し、Jリーグ前チェアマンの村井満氏を新たな理事候補とする選任議案を承認。1月22日の臨時評議員会において諮る。
臨時理事会後に毛利達彦専務理事および大野淳事務局長が、オンラインで取材に対応。評議員会で選ばれたメンバーで構成された役員候補選出委員会にて村井氏が選出され、その後の臨時理事会で全会一致で承認されたという。
新たな理事候補に挙がった村井満氏は、リクルート執行役員を務めたあと、2014年から22年までJリーグチェアマンを務めた。毛利専務理事は村井氏の選出について「Jリーグチェアマンとして4期8年務められたスポーツ団体経営においては有数の方。リクルートでのビジネスマンとしての実績も申し分ありません。本会と理事会改革にいち早く参画していただき、経験とノウハウをお借りしていきたい」と期待を寄せた。また、相次ぐ不祥事などでガバナンスが問われる組織運営についても「外部からの理事ということで、バドミントン界の外からの目で、新しい改革をやってくれることを期待しています」と話した。
1月22日の評議員会で承認されれば、同日に臨時理事会を開き、副会長に就任することが正式に決定する予定だ。さらに、日本協会としては6月の理事改選時には会長への就任を見据えている。
次回評議員会では不祥事の隠蔽に関わった理事・監事の解任も議題に
また、1月22日の評議員会では、理事・監事の解任も議題となる。対象は、昨年より問題となってきた元職員の公金私的流用や補助金不正申請の隠蔽に関わり、厳重注意処分および注意処分を受けた理事・監事8名。
取材に対応した毛利専務理事によれば、昨年11月30日付で辞任した銭谷欽治・元専務理事と、アドバイザーの肩書で再契約を結ぶことに関しては議題に上がらなかったが、12月の理事会でさまざまな意見が上がったことを受け、協会および事務局としてあらためて契約は結ばないことを決めたという。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部